March 31, 2011 / 10:10 PM / 9 years ago

UPDATE1: アイルランド4大銀行、240億ユーロの追加資本が必要=中銀

 [ダブリン 31日 ロイター] アイルランド中銀は31日、国内銀行に対するストレステスト(健全性審査)の結果を発表し、同国の4大銀行が経済状況が悪化した場合損失に持ちこたえるため、240億ユーロ(341億ドル)の追加資本が必要になるとの見解を示した。

 アイルランド中銀は、ストレステストのシナリオのもと、同国の銀行に求められる最低所要自己資本比率は6%と発表した。

 ストレステストの結果、アライド・アイリッシュ・バンクスALBK.Iは133億ユーロ、バンク・オブ・アイルランドBKIR.Iは52億ユーロ、EBSビルディング・ソサエティー[EBSBS.UL]は15億ユーロ、アイリッシュ・ライフ・アンド・パーマネントIPM.Iは40億ユーロ、それぞれ追加資本が必要なることが明らかになった。

 

 中銀が発表した追加資本額はおおむね市場予想と一致した。ただ、欧州中央銀行(ECB)がアイルランドの銀行に対する中期的な流動性供給計画の発表を見送ったことから、アナリストの間では、追加資本額は今後増える可能性があるとの見方が出ている。ECBはストレステストの結果発表と合わせて新たな流動性供給計画を発表するとみられていた。

 新たな中期的流動性供給制度は、まずはアイルランドの銀行救済に活用され、銀行の資産売却で生じる損失の影響を緩和するとみられている。 

 CMCマーケッツのマーケットアナリスト、マイケル・ヒューソン氏は「銀行が必要な追加資本を調達するのは非常に困難だと思われる。ある時点で、再編に向けた協議が必要になってくるだろう」と語った。

 

 アイルランドのヌーナン財務相は議会で、同国政府が175億ユーロを銀行増資に必要なコストに充てる可能性があると明らかにした。また、ECBとアイルランド中銀は銀行への資金供給を継続することを約束していると述べた。

 さらに、納税者負担の軽減に向けた非中核資産の売却を求め、銀行セクターの資本強化に絡む費用のかなりの部分を劣後債保有者が負担する方向で進めたいとの意向を示した。

 再編計画の下で、同国の銀行は大規模な負債圧縮を迫られている。2013年までにバンク・オブ・アイルランドは300億ユーロ、アライド・アイリッシュ・バンクスとEBSビルディング・ソサエティーは合わせて230億ユーロの資産を、それぞれ清算する必要がある。

 

 財務相は、政府保証の対象外である約160億ユーロの無担保シニア債保有者に損失を負担させるとしてきたこれまでの方針には言及しなかった。

 「銀行システムの資本問題の解決に向け、多額の直接的な負担をいろいろなところから求める」と述べ、「劣後債保有者、資産売却、可能であれば民間投資家にも支援を求めていく」との考えを示した。

 シニア債保有者の損失負担について、ECBは、域内の債務問題を抱える他の政府が同様の対応をとる可能性があるとのメッセージを市場に送ることになるとの懸念から、反対の立場を示している。

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