September 29, 2011 / 8:27 PM / 7 years ago

WRAPUP1: ドイツがEFSF拡充案可決し混乱回避、ユーロ圏は今後も課題に直面

 

 ◎ドイツがEFSF機能拡充法案を可決、連立与党内で過半数確保

 

 ◎EFSFのレバレッジが今後の焦点に

 

 ◎ギリシャ首相、30日に仏大統領と会談

 

 ◎スペイン政府、国営宝くじ事業の株式放出を延期

 

 ◎イタリア国債入札、10年債利回りがユーロ導入後の最高水準に

  

 [ベルリン 29日 ロイター] ドイツ連邦議会(下院)は29日、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の機能拡充法案を賛成多数で可決した。予想以上の賛成票が集まったことで混乱は回避したが、ユーロ圏は今後、一段と大きな課題に立ち向かうことになる。

 市場はギリシャのデフォルト(債務不履行)を織り込んでおり、当局者には欧州銀や欧州域外への危機拡大を防ぐ包括的な対応を求める声が強まっている。

 

 独連邦議会は、EFSFに予防的な信用枠設定や流通市場での国債買い入れなどの権限を与える機能拡充法案を賛成523、反対85、棄権3で可決した。

 連立与党からは15人の造反が出たものの、賛成票は過半数の315に達し、メルケル首相は野党の支持に頼らず可決にこぎつけた。

 キリスト教民主同盟(CDU)幹部のヘルマン・グローエ氏は採決結果について「欧州にとって力強いシグナルだ」と指摘し、議会の大多数が賛成したことはドイツがユーロの防衛にコミットしていることの明確な表れとの見方を示した。

 

 EFSFの機能拡充は、ギリシャに追加支援を提供するとともにスペインやイタリアへの波及を阻止することを狙った7月21日の合意の一部だが、両国の国債利回り上昇に歯止めは掛かっていない。

 欧州連合(EU)のある高官は、7月21日の合意は「昨日の戦い」であり、さらに踏み込んだ対応が必要との見方が広がっていると指摘した。

 ドイツの法案可決後、欧州市場ではユーロと株式が上昇し、独連邦債が下落した。ただ、アナリストによると、市場は欧州当局者が危機の解決に向けてより包括的な対応を打ち出すことを求めている。

 

 欧州委員会はドイツがEFSF拡充法案を可決したことを歓迎すると表明し、ユーロ加盟17カ国での批准作業が10月半ばまでに完了するとの自信を示した。

 29日にはキプロスもEFSF拡充を承認した。残りの加盟国のうち、可決が不透明なのはスロバキアのみとなっている。

 サルコジ仏大統領はドイツの可決を受けてメルケル首相に電話で祝意を伝えたほか、ギリシャの債務問題について協議するためパパンドレウ首相を30日にパリに招いた。

 

 ギリシャでは、欧州連合(EU)、国際通貨基金(IMF)、欧州中央銀行(ECB)の3者合同調査団との協議が29日に再開された。ギリシャ財務省は、協議が前向きな雰囲気で行われたことを明らかにした。

 

 一方、スペインやイタリアでは、ソブリン危機への対処でユーロ圏がなお課題に直面していることが浮き彫りになった。

 スペイン経済省は28日、計画していた国営宝くじ事業会社の株式放出の延期を決めたことを発表し、厳しい市場環境が理由と説明した。

 この株式放出では、最大90億ユーロ(122億ドル)の調達が見込まれ、スペイン最大の新規株式公開(IPO)となる予定だった。また、スペインの国家財政の安定を投資家に説得する材料になるとも期待されていた。

 イタリア財務省が29日実施した国債入札では、10年債利回りが5.86%と前月の5.22%から上昇し、ユーロ導入後の最高水準に達した。

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