[東京 25日 ロイター] キヤノン(7751.T)は25日、2007年12月通期の連結業績(米国会計基準)予想を上方修正し、営業利益を従来の7660億円から前年比9.3%増の7730億円に引き上げると発表した。年末商戦に向けて投入しはじめた新製品への引き合いが予想以上に強く、販促費などを抑制できる見込みだという。ロイターエスティメーツによる主要アナリスト20人の予測平均値7783億円とほぼ同水準。
売上高見通しは従来の4兆5800億円から前年比9.7%増の4兆5600億円へわずかに下方修正した。円高ドル安の影響を勘案したためで、第4・四半期(9―12月期)の前提為替レートは従来の1ドル120円から115円に変更した。ユーロは160円のままとした。税引き前利益と当期利益見通しは従来予想を据え置いた。
主力製品のデジタルカメラは、新興国を中心とした世界的な需要増に対応し、年間販売予想を従来の2400万台から2500万台に引き上げた。このうち利益率の高いデジタル一眼レフカメラは従来の300万台から320万台に上方修正した。
会見した大澤正宏常務は「依然としてこれまでの勢いを持続している。創立70周年の今年を8年連続の増収増益(税引き前利益)で飾れるのは確実」と語った。
同日発表した2007年1―9月期の連結営業利益は前年同期比10.2%増の5631億円だった。前四半期(4―6月期)から減価償却費の計算方法を変更したことが利益の押し下げ要因となったものの、カラー複写機やデジタルカメラなどの主力事業が好調に推移した。