[東京 25日 ロイター] シャープ(6753.T)は25日、2008年3月期の連結業績予想について、営業利益が前年比1.9%増の1900億円とする従来見込み据え置いた。07年9月中間期は、ポーランドとメキシコの液晶テレビ組み立て工場の立ち上げ費用が想定より数十億円増えたことや太陽電池の原料不足の問題などで、営業利益が前年同期比12.3%減となったが、下期にはこうした課題が改善に向かうとして通期予想を変更しなかった。
同社の営業利益予想は、ロイターエスティメーツにおける主要アナリスト14人の予測平均値1907億円と同水準だった。通期見込みでは、売上高が前年比8.7%増の3兆4000億円、純利益が同3.2%増の1050億円でそれぞれ従来予想を維持した。
液晶テレビは、年間販売900万台とする当初計画を変更していない。薄型テレビの価格低下が続く中、同社は高精細化や大型化など付加価値を高めることで液晶テレビ事業を拡大してきた。記者会見した佐治寛副社長は、液晶テレビの大型化シフトは続いているとしながらも「世界的に当初思ったよりは大型化していない」と述べた。今後は、液晶パネルの外販比率を高めることなどで、収益力を維持するとしている。
07年9月中間期は、営業利益が790億円、売上高が前年同期比12.0%増の1兆6408億円だった。液晶テレビや携帯電話の販売が好調に推移して増収だったが、太陽電池の収益悪化などのほか、法人税法の改正に伴う減価償却費の増加で減益となった。
佐治副社長は、太陽電池のシリコン不足については、「(シリコン生産を手がける)富山事業所からの出荷が始まっていることや、(シリコンメーカーからの供給も)1月から増加するめどが立っている」と、改善に向かうと説明している。