[東京 29日 ロイター] 日興コーディアルグループ8603.Tが29日発表した2007年7─9月期連結決算は、純利益が240億5100万円と前年同期比2.4倍に拡大した。4─9月期の純利益は同48%増の334億1500万円。
同社は26日、4─9月期の純利益見通しを従来予想の240億円から330億円に上方修正していたため、増益決算は予想の範囲内。
会見で財務担当のジョン・ダーキン執行役は、米サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手への住宅融資)市場の混乱が日興CGの「業績に与えた影響はわずかだ」と述べた。投資信託の販売好調を追い風に、資産運用部門が四半期ベースでも半期ベースでも業績を伸ばし続けていることが、グループ全体の業績を底上げした。
リテール部門の日興コーディアル証券は、7─9月期の決算が4─6月期に比べて2ケタの減収減益となったが、4─9月期純利益は202億円となり、前年同期比では3%の減益にとどまった。
一方、ホールセール部門、日興シティグループ証券は引き続き不振で、4─9月期の純損益は前年同期の2億3500万円の黒字から22億8900万円の赤字。サブプライム問題を受けた信用収縮で、7─9月期のトレーディング収益が前の期の81%減に低迷。企業の大型資金調達も少なく発行市場が縮小したあおりも受けた。
日興CGは、米シティグループ(C.N)による買収に関する株式交換の詳細を詰めており、10月末に契約を締結する予定。シティの完全子会社化になれば、シティを親会社とする連結納税制度に移行し、法人税等調整額が減少する予定。
シティの完全子会社化を控え、日興CGはグループ戦略の見直しも行っており、連結子会社のシンプレクス・インベストメント・アドバイザーズ8942.Tの持分を米ゴールドマンサックス(GS.N)などのファンドに譲渡する。このため日興CGは07年10─12月期に、約430億円の特別利益を計上する予定。