[東京 29日 ロイター] セイコーエプソン(6724.T)は29日、2008年3月期の連結決算見通しについて、営業利益を610億円から560億円に下方修正すると発表した。
プリンタや液晶プロジェクターなど情報関連機器事業は好調に推移しているほか、主に対ユーロでの円安効果が生じているものの、ディスプレーの不振により電子デバイス事業が年間で200億円の赤字となることから修正を余儀なくされた。
ディスプレーは、これまで売上構成比の70%台半ばと依存度の高い携帯電話向けの比率を落とし、高付加価値品にシフトさせる方向だが、当面60%台前半に落とす考えだったこの比率が70%前後にとどまったため、同事業の収益を改善させることができなかったという。
今後については、事業構造改革の進ちょくが遅れているディスプレー事業の立て直しが課題となる。この点に関して会見を行った同社の久保田健二常務は「あらゆる視点からの対策を考えているが、現時点では具体的なものは決まっていない」と述べた。
他方、07年9月中間期については、情報関連機器事業の好調が電子デバイス部門の不振をカバーする形となり、連結営業利益見通しについて190億円から222億円に上方修正した。