*第2段落に社長のコメントを追加しました。
[東京 30日 ロイター] コマツ(6301.T)は30日、2008年3月通期の連結業績(米国会計基準)予想を上方修正し、営業利益を前年比32.8%増の3250億円(従来予想は3110億円)に引き上げると発表した。北米市場における建設機械需要の減少を、建設ラッシュに沸く新興国向けの拡大で補う。ロイターエスティメーツによる主要アナリスト20人の予測平均値3217億円を上回った。
会見した野路國夫社長は下半期の見通しについて「かなり固めにみている。うまく行けばかなり増える」と語り、さらに上振れる可能性を示した。同社長は下半期を慎重にみる理由として、為替の動向が不透明なことや、自動車と競合して輸出用の船舶を十分に手当てできない可能性を挙げた。
通期の売上高は同16.7%増の2兆2100億円(従来予想は2兆1800億円)、税引き前利益は同33.6%増の3160億円(同3020億円)、当期利益は同24.5%増の2050億円(同1980億円)に引き上げた。6年連続の増収増益で、当期利益は初めて2000億円台に乗る見込み。
設備投資計画も従来の1380億円から1540億円に上積みした。建設・鉱山機械の生産能力を増強したため。
木下憲治CFO(最高財務責任者)は、下半期以降もアジア圏を中心に建設機械の需要はさらに拡大するとの見通しを示した。来年度の建設機械需要(台数ベース)は今年度比6─7%拡大するという。しかし住宅着工件数が減少している北米は懸念材料で、木下CFOは「来年度の(同市場の)需要は今年よりも台数ベースで5%ほど減少するだろう」と語った。
コマツが同日発表した07年9月中間期の連結営業利益は前年比44.8%増の1629億円だった。売上高は同21.6%増の1兆0800億円、税引き前利益は同55.6%増の988億円、当期利益は同55.4%増の1038億円で、中間期としては過去最高を更新。6年連続で増収増益となった。
新工場の稼働で建設機械の需要拡大に対応できたほか、フォークリフト事業や産業機械事業も堅調に推移。為替差益も業績を押し上げた。上期の実績為替レートは1ドル119円(7月時点の見通しは119円)、1ユーロ163円(同161円)だった。下期は1ドル115円、1ユーロ155円と想定している。