[東京 8日 ロイター] 住友化学(4005.T)は8日、2008年3月期の通期業績予想を下方修正し、連結営業利益を前年比14.1%減の1200億円(従来予想は前年比6.9%減の1300億円)に引き下げた。研究開発を含む投資に伴う影響などを業績に織り込んだとしている。この見通しは、ロイターエスティメーツによる主要アナリスト15人の予測平均1308億円を大きく下回っている。
売上高は前年同期比8.4%増の1兆9400億円に上方修正したが、経常利益は同20.9%減の1250億円に下方修正し、当期純利益は同25.4%減の700億円に据え置いた。同社は、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコとの石油化学合弁会社「ペトロラービグ」を期中の08年1月に上場させる計画。会見した同社の廣瀬博・代表取締役専務執行役員は、通期見通しにこの影響を織り込んでいないと説明し、売り出し価格の決定に伴い、あらためて業績見通しを公表する方針を示した。
2007年9月中間営業利益は、前年同期比29.1%減の484億円だった。事業別の営業利益は、基礎化学事業を除き、前年同期比でマイナスとなった。
情報電子化学事業は、売価の大幅下落などを受けて63億円の営業赤字となり、全体の利益を圧迫した。廣瀬専務は同事業の状況について、韓国・台湾の需要がおう盛であり、下期は国内も好調とみていると述べた。上期は需要家の要求する製品規格への適合に時間がかかり、立ち上がりが遅れたとしたが、足元では規格の適合にめどがつき、「(同事業の出荷量が)下期は好調。上期に比べて大きく増える」(廣瀬専務)との見方を示した。同事業では通期に110億円の黒字を計画している。
石油化学事業は、原料価格の高騰を受けて5月と7月に値上げしたが、需要家への浸透が遅れて採算が悪化。国内製造設備に関連した4年に1度の定期修繕の影響もあり、前年同期比54億円減益の20億円となった。
上期の売上高は前年同期比9.0%増の9319億円、経常利益は同24.0%減の577億円だった。当期純利益は、前年に株式売却による特別利益があった反動などで同50.5%減の264億円だった。