[東京 8日 ロイター] 伊勢丹8238.Tは8日、2008年3月期の連結営業利益見通しを従来予想の310億円から前年比2.3%増の330億円に上方修正した。伊勢丹単体や海外の百貨店事業が好調だったことから、上期に上振れた分を上乗せした。当初の増収減益から増収増益に転じ、売上高、営業利益は過去最高を更新する見通し。
通期の営業利益予想は、ロイターエスティメーツによる主要アナリスト14人の予測平均値315億円を上回った。
岩田屋の決算期変更やバーニーズジャパンの売却で計130億円の減収要因となっているものの、伊勢丹単体や海外百貨店が増収となり、カバーした。伊勢丹は、本店の再開発を進めており、6月には地下食品フロアがリモデルオープンした。こうした効果で来店客数が伸びたという。また、海外でも、シンガポール、マレーシア、中国の各店が売り上げを伸ばしている。上期の全店売上高は前年同期比2.4%増となった。
通期の売上高は従来予想の7860億円から前年比1.4%増の7930億円、経常利益は310億円から同1.2%減の330億円、当期利益は145億円から同18.0%減の150億円にそれぞれ引き上げた。当期利益が減益となるのは、会計基準の変更により、過年度商品券回収引当金繰入額22億8100万円を特別損失に計上したため。これは、今期限りの計上となる。
通期見通しには、上期の上振れ分を乗せたものの、下期は慎重な見方をしている。会見した橋本幹雄副社長は「減価償却費や宣伝費が増え、経費が前年比17億円程度増えるため、下期は強気の見方をしていない」と述べた。
ただ、下期のスタートとなる10月は、日曜日が前年より1日少なかったり、月末に台風がぶつかり、業界の売上高は前年を下回ったが、伊勢丹の全店売上高は3%増となったという。
2007年9月中間連結売上高は前年比0.4%増の3703億円、営業利益は同7.6%増の143億円、経常利益は同4.4%増の147億円、当期利益は同38.6%減の56億円となった。