[東京 31日 ロイター] パイオニア6773.Tは31日、2008年3月通期の連結業績(米国会計基準)予想を下方修正し、営業利益見通しを従来の150億円から前年比19.9%減の100億円に引き下げると発表した。ロイターエスティメーツによる主要アナリスト14人の予測平均値125億円を下回った。
主力のプラズマディスプレーの販売が伸び悩んでいるためで、同社は今年度の出荷計画を従来の72万台から56万台(前年実績は65万台)に下方修正した。山梨県で計画していた新工場の建設を見送るほか、生産効率の低い一部の既存ラインも停止する。ただ、新工場建設は中止したわけではなく、取得済みの土地を処分する考えはないという。
通期の売上高見通しは従来予想の8350億円から前年比2.9%増の8200億円に、税引き前利益は290億円から260億円(前年は77億円の赤字)に、当期利益は125億円から60億円(同67億円の赤字)に引き下げた。
会見した須藤民彦社長はプラズマディスプレーの今後の方向性について「ホームエレクトロニクス事業を根本的に見直して、中期的にどういう戦略にしていくか検討しはじめている。そのフレームワークの中でテレビをどうしていくのか再定義したい」と語った。中期戦略の公表時期については明言せず「来年度の予算をある程度の時期に発表しなくてはならない。遅くともそれと同時期に進めていく」と述べるのとどめた。
パイオニアが同日発表した07年9月中間期の連結営業利益は前年同期比80.7%減の22億円だった。カーオーディオやパソコン用DVDドライブは好調に推移したものの、プラズマディスプレーの販売が当初計画を下回った。