[東京 31日 ロイター] 三菱商事(8058.T)は31日、2008年3月期の連結業績(米国会計基準)予想で、純利益見込みを前年比3.4%増の4300億円に上方修正した。従来予想は同3.8%減の4000億円だった。主要商品市況が堅調に推移し、原油など資源関連に加え、発電事業や自動車関連などが好調で、過去最高の純利益となる見通し。
修正した純利益予想は、ロイターエスティメーツにおける主要アナリスト13人の予測平均値(4254億円)をやや上回った。通期予想では、売上高を前年比7.2%増の22兆円(従来予想19兆5000億円)、税引き前利益を同8.5%減の5450億円(従来予想は5150億円)にそれぞれ引き上げた。売上高も過去最高を更新する見込み。
営業利益は、営業費用の増加により、3850億円と従来予想を据え置いた。純利益が4300億円を達成した場合、07年度の年間配当額は期初見通しから1株当たり6円増額して52円程度とする方針だ。
純利益見込みの増額分300億円を部門別にみると、機械グループで180億円、原油や天然ガスなどエネルギー事業グループで50億円、金属グループで50億円などとなっている。機械グループでは、いすゞ自動車(7202.T)や三菱自動車工業(7211.T)と組む自動車事業がアジアを中心に大きく伸びる見込みであるほか、海外での発電事業が好調。金属では銅価格上昇が、エネルギーでは原油高騰などがそれぞれ寄与する。
<資源価格、中長期でもっと上昇>
会見した水野一郎副社長は、資源価格の見通しについて、「エネルギー資源、金属資源は中長期的にみてもっと上がるとみている」と強調した。その理由について同副社長は「BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)を中心とした新興国の旺盛な需要が背景にある。この需給ギャップはそう簡単には埋まらない」などと述べた。
2007年度における原油価格(中東ドバイ産)見通しは1バレル当たり69.1ドル。従来見通しは同57.0ドルだった。同社では、1ドル上昇で年間10億円の純利益を押し上げる効果がある。また、銅地金の07年度見通しは1トン当たり7366ドル(従来見通しは6724ドル)に引き上げた。銅価格は100ドル上昇で年8億円の増益インパクトがある。
07年9月中間期は、純利益が前年同期比1.2%増の2377億円、売上高は同12.6%増の11兆0726億円、営業利益が同7.3%減の1900億円、税引き前利益が同9.4%減の2853億円だった。売上高と純利益は上期としては過去最高。事業拡大に伴う人件費増や前年同期に発生した株式売却益の反動減により、営業利益と税引き前純利益は減益だった。