[東京 2日 ロイター] 三菱ケミカルホールディングス(4188.T)が2日発表した2007年9月中間業績は、営業利益が前年同期比17.4%増の665億円だった。原材料価格の上昇があったが、製品価格への転嫁や原価低減が進み、主力の石化事業が全体をけん引した。
石化事業は、テレフタル酸の利益の落ち込みを他の製品がカバーしたほか、昨年利益を押し下げた工場トラブルがなかったことが利益増に影響した。機能商品事業は、売値が下落したが販売量を増やし補った。
中間期の売上高は同10.0%増の1兆3898億円、経常利益は同9.4%増の706億円、前年に自己株取得に伴う税金費用の減少があった反動などで当期利益は同38.4%減の382億円だった。
一方、2008年3月期の連結営業利益を前年比15.1%増の1480億円とする通期業績見通しを据え置いた。ロイターエスティメーツによる主要アナリスト13人による事前予測値1488億円とほぼ同値だった。
上期に営業利益が増加しても通期見通しを据え置いた理由について、会見した吉村章太郎・取締役常務執行役員は、回復を見込んでいたテレフタル酸の売値の修復が遅れていることなどを理由に挙げた。
また吉村常務は、2007年10―12月のナフサ単価(国産)は1キロリットル6万1000円、08年1―3月は同6万3000円を想定していると述べた。同社は期初に5万5000円を前提として業績計画を立てていた。この結果、年度平均の単価は同6万0400円を業績計画の前提としている。
吉村常務は足元の原油価格の動向に触れ「明らかに異常」との見方を示し「中長期にこの価格帯になるとは考えていない」と述べた。