[東京 5日 ロイター] 武田薬品工業(4502.T)は5日、2008年3月期の業績見通しを上方修正した。連結経常利益は、当初見通しの5850億円から前年比3.4%増の6050億円に引き上げた。米国を中心に糖尿病治療薬「アクトス」が伸長している。
経常利益は、ロイターエスティメーツによる主要アナリスト20人の予測平均値6307億円を下回った。
売上高見通しは前年比7.3%増の1兆4000億円(期初見通し1兆3900億円)、営業利益は同5.8%増の4850億円(同4700億円)に、それぞれ上方修正した。
配当は、年168円を計画しており、前期の128円から増配する予定。また、自社株買いについて、長谷川閑史社長は「今後も継続して実施していく」と述べ、積極的な姿勢を示した。
「アクトス」は、上期に米国で23.8%の増収(ドルベース)となった。日本、欧州、アジアでも売上げを伸ばしており、全体の増収の60%を「アクトス」が占め、中間期の収益のけん引役となった。
ただ「市場の伸長率は低下している。今後の市場動向は予断を許さない状況にある」(長谷川社長)とし、下期には、上期ほどの伸長は難しいとの認識を示した。通期では、ドルベースで20%程度の伸長を見込んでいるという。
通期の想定為替レートは、ドルが110円、ユーロが160円。
2007年9月中間期連結業績では、売上高は前年比10.3%増の7084億円、営業利益は同12.1%増の2649億円、経常利益は同11.6%増の3336億円となった。それぞれ期初の見通しを上回り、売上げ・利益ともに過去最高を更新した。