[東京 9日 ロイター] 味の素(2802.T)の山口範雄社長は9日、食品業界の再編は加速するとの見通しを示したうえで、同社でも、各事業分野で不足分を補うためのM&A(企業の合併・買収)を考えると述べた。9月中間決算発表に伴う事業説明会で述べた。
山口社長は、食品業界はメーカー、卸売り、小売りの全ての段階で「プレーヤーが多すぎる」と指摘。さらに、原油や原材料高が追い討ちをかけている状況にあるとし「業界再編は一層加速すると思う」と述べた。
そのうえで、味の素については「どの事業分野も100点ではない。不足する部分を自前でやると時間がかかるため、時間を買うためのM&Aは考えられる」と述べた。
具体的には、調味料分野について「原料や素材まで事業分野にできれば、強化の方向に向かう」としたほか、得意とするアミノ酸分野でも「素材は強力だが、商品の出口は必ずしも十分ではない」と指摘した。
同社は10月1日付でカルピスを完全子会社化した。2012年度に営業利益ベースで約40億円のシナジー効果を見込んでいるほか、2012年度のカルピスの営業利益は100億円以上を計画している。
現在、2010年度の売上高1兆5000億円、営業利益1500億円、営業利益率10%以上を目指す長期計画を進めている。この計画については、08年3月期決算が固まる来年春に見直しを行うことを明らかにした。