July 10, 2008 / 2:36 AM / 11 years ago

UPDATE2: 上半期ビール類出荷、サントリーが初めて3位に浮上・首位はアサヒ<2502.T>

 *サッポロのコメントなどを加え、4段落目を再構成しました。

 [東京 10日 ロイター] ビールメーカー大手5社がまとめた2008年1―6月のビール系飲料(ビール・発泡酒・第3のビール)の課税出荷量で、サントリー(大阪市)がサッポロビール(サッポロホールディングス(2501.T))を抜き、シェアで3位に浮上した。サントリーが3位になるのは、1963年にビール事業を開始して以来初めて。

 シェアは、アサヒビール(2502.T)が37.5%(前年同期37.4%)、キリンビール(キリンホールディングス(2503.T))が36.7%(同37.3%)、サントリーが13.0%(同11.2%)、サッポロは12.1%(同13.2%)だった。

 サントリーは、高価格ビールの「ザ・プレミアム・モルツ」が1―6月で前年同期比20.3%増、第3のビールは「金麦」が好調で同37.4%増と好調に推移。加えて、他社と一線を画した価格戦略も奏功した。2月にキリン、3月にアサヒ、4月にサッポロと各社が順次値上げを実施するなかで、サントリーは、4月に業務用を値上げしたものの、9月まで家庭用の缶入りの価格据え置きを決めている。

 サッポロでは「(消費者の)生活防衛意識の高まりで、店頭価格差の違いが予測以上に影響した」(福永勝社長)と分析している。エビスは、2年目の「ザ・ホップ」の減少が響き、ブランド全体で10.6%減となるほか、黒ラベルも前年同期を割り込んだ。ただ、ビール全体の総需要が7.6%減となる中、サッポロは3%減にとどまっており、ビールよりも安価で、価格志向の強い商品である発泡酒・新ジャンルにおける価格差が売り上げの差につながり、今回のシェア逆転となった格好だ。

 業界では「予想以上に差が付いていた」(関係者)と驚きの声が聞かれたものの、下期には、9月に予定されているサントリーの缶の値上げによる需要の変化も予想されるだけに、年間のシェアは予断を許さない状況。サッポロでは「年間ではシェア3位を死守していく」(広報)とコメントしている。 

 サッポロとサントリーのシェアは、07年末には1.5%ポイント差だったが、今年1―3月にはサッポロ13.3%、サントリー12.8%で0.5%ポイント差まで迫っていた。

 

 一方、首位争いでは、アサヒがキリンを上回り、半期ごとのシェアでは、06年下半期以来4期連続での首位となった。 

 業界全体のビール系飲料の出荷量は減少している。5社合計は2億1672万8000ケース(1ケースは大びん20本)で前年同期比4.2%減となり、ビールが同7.6%減、発泡酒が同6.3%減となる一方、低価格な第3のビールは同7.2%増と増加した。

 各社別では、アサヒが4.2%減、キリンが5.9%減、サッポロが12.4%減とそれぞれ出荷数量を減らす中、サントリーは同10.8%増で一人勝ちとなった。

記事中の企業の関連情報は、各コードをダブルクリックしてご覧ください。

  (ロイター日本語ニュース 清水 律子記者)

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