June 19, 2008 / 9:01 AM / 12 years ago

再送:インタビュー:年内に直販方式の投信立ち上げで準備=レオス・キャピタルワークス・藤野社長

*記事中の表現を一部修正して再送します。

 岩崎 成子記者

 [東京 19日 ロイター] レオス・キャピタルワークスの代表取締役、藤野英人社長は、18日、ロイターとのインタビューで、年内に直販方式で、同社の得意分野を生かした長期投資の投信立ち上げに向け、準備を進めていることを明らかにした。

 同社は役員・従業員が資本の4分の3以上を出資する独立系運用会社。社長の藤野氏は、野村アセットマネジメント、JPモルガン・アセット・マネジメントなどで新興企業を含む中小型株を運用した後、2003年にレオスを設立。現在は複数の年金基金や公募および私募投信に対し運用助言を行っているほか、海外投資家からの資産運用助言を行っている。運用助言残高は約400億円。

 インタビューの詳細は以下のとおり。

 ──なぜ直販の長期投資のファンドに参入しようと思ったのか。

 「直接に投資家とつながりたいという気持ちが強かったというのがある。自分のこれまでの経験でもそうだったが、投信の販売は全て証券会社や銀行などの販売会社を通じて行われる。従って投資家とのコミュニケーションが間接的になってしまうところが残念でならなかった。(自分としては)直接、コミュニケーションしたいし、特に継続してコミュニケーションしたいという気持ちが強かった、というのがある」

 ──投資家とのコミュニケーションに渇望。

 「これまでの経験で(販売会社が取ってきた投資家とのコミュニケーションは)マーケットの良い時にはキャンペーンをするが、悪い時にはキャンペーンをしないというものだった。しかし顧客本位で考えるなら、マーケットが悪い時にキャンペーンをし、マーケットが良い時にはむしろ何もしないというほうがいい。いつも思うのは、投資家が買ってはいけない時期にキャンペーンをしてしまうことで、本当は買ってもらいたい時に、むしろ売られてしまうことが残念だった」

 「株でもうけるための絶対の法則がひとつだけある──安く買って高く売ることだ。これは相場の閑散期に買い、相場がピークの時に売るということだ。言い換えれば、相場が不人気の時に買い、みんなが買いたい時に売らないといけない」

 「自分達としては、今は投資のチャンスであるとか、今は実は投資するタイミングでないというメッセージを発信したくても、なかなか投資家に伝わらない。販売会社の販売方針に引っかかるからとか、今は時期ではないといった理由で、販売会社が自分たちのメッセージを止めてしまうためだ。投資家にメッセージを伝えられないことが残念でならなかった」

 「そういう意味で(さわかみ投信の)澤上氏のやり方は素晴らしいと思う。「さわかみファンド」という1本のファンドを淡々と売る。淡々と投資家とコミュニケーションしていく。投資家のために毎月全力投球し、全力投球したその内容は全て開示する。これは正しい投資、投信のあり方ではないかと思う。自分達も、そういう意味で澤上氏に見習いたいし、これが投資の王道ではないかと思う」

 ──投資家本位で考えると直販が正しいと。

 「(直販は)販売手数料が非常に安くなる(あるいはない)とか販売会社への信託報酬がないと言う面でメリットがある。つまり(農業において)産地直送だから中間流通がないために安くなるのと同じだ。一方で「さわかみファンド」の運用報酬は業界一高い。しかしこれは非常に素晴らしいことだ。農家が採れたての野菜や果物をダイレクトに販売した方が農家が儲かるし、お客さんも安くいいものが買える。本当に顧客本位を考えるなら、直販こそが正しい道なのではないかと思った」

 「自分達がダイレクトにメッセージを発し、それに共感してくれた人、納得してくれた人が投資をする。それが(運用者と投資家の)一番良い関係、一番幸せな関係であり、そこに第三者は介在しないほうがいい。そこには何の矛盾もない」

 ──会社、ファンドの準備状況はどうか。

 「07年9月に投資信託委託業者の認可を、08年1月には投資一任契約に係る業務の認可を取得している。直販方式のファンドの年内立ち上げに向け、鋭意準備中だ。現時点ではファンドの詳細は言及できないが、レオスのカルチャー・得意分野を活かしたファンドになるだろう。将来的に、企業から投資してもらいたいファンド、存在になりたいと思っている」

 「投信の立ち上げに関しては強力な助っ人が仲間入りした。直近はブラックロック・ジャパンでファンドマネージャーをしていた立田博司氏だ。他にも(ビジネス拡大に向け会社全体として)これから仲間が増える予定だ」

 「立田氏は自分の最強のライバルであり、尊敬していたし、憎らしい手ごわい相手でもあった。そうはいいながらも付き合いは10年来になる。業界では自分と立田氏が友人というのは意外な取り合わせと見られていたが、立田氏とは定期的に会っても近況を話したり食事をするだけだった」

 「ところがファンドマネージャーとは面白いもので、ファンドをみると、銘柄に対するファンドマネージャーの思いやその人の考えている人生観、宇宙観、その人の性格など──臆病なのか、大胆なのか、短気なのか、そうでないのか、などが色々見えてくることがある。そういう視点でみていくと、ジャンルは違うがソウル(魂)は同じとわかる。自分と同じ思いを持つ立田氏と、一緒に仕事が出来ることが嬉しい」

 (ロイターニュース 編集 宮崎 大)

(michiko.iwasaki@thomsonreuters.com; 03-6441-1799; ロイターメッセージング: michiko.iwasaki.reuters.com@reuters.net)

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