October 27, 2008 / 5:59 AM / 11 years ago

金融混乱:株式市場は今が最悪、財政政策などが必要=ドイツ証券 武者氏

 [東京 27日 ロイター] ドイツ証券・副会長兼チーフ・インベストメント・アドバイザーの武者陵司氏は、ロイターの緊急株式インタビュー「金融混乱」の中で、株式などマーケットは今が最悪であり底打ちも近いが、財政政策など適切な政策が打ち出されず株価の水準が現時点から変わらなければ、破局的な経済悪化もありうるとの見方を示した。

 インタビューの要旨は以下の通り。

 ――日経平均が2003年4月のバブル後安値を更新したが当時との比較は。

 「当時と比べ現時点のファンダメンタルズは雲泥の差だ。企業や国の体力は2003年当時よりも著しく改善している。ただ株は将来を予想して動く。今のマーケットが将来のシリアスな可能性を織り込んでいるという解釈も否定はできない」

 ──マーケットの価格は下げすぎとみているのか。

 「私を含め、ほとんどの人が行き過ぎだとみているだろう。だが大恐慌が来れば行きすぎとは言えなくなる。破局的なシナリオがあるとみるか絶対ないとみるか見識が問われるところだ。ただ、このまま株価の水準が変わらなければ、あるいはさらに下がれば、現実がマーケットに追いつく形で破局的な経済悪化が起きるだろう」

 ──求められる政策は何か。

 「短期金融市場の安定化や金融機関への資本増強など必要な政策はある程度出てきている。今後求められる政策は景気対策だ。景気対策の中心は大きく悪化している住宅価格を底入れさせる政策になろう。次期米大統領が就任する前後には打ち出されることになるだろうから、マーケット的には今が一番最悪の局面だろう。底入れかは微妙だが、底入れに近いとみている」

 ──日本の政策としては何が求められるか。

 「今回の混乱は日本発の原因ではないので、できることは限定的だが、国際的なデフレ対策が進行する中で同調していくことが重要だ。またアジアでは中国がリーダーシップを取るような形になっているが、日本も積極的に政策を打ち出すべきだ。かつてのバブル崩壊の経験を語るだけではなく、金融緩和をするとともに、財政出動して内需拡大を各国が責任を持って行うよう模範を垂れるといったことが今求められている」

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(ロイター日本語ニュース 金融マーケットチーム E-mail:scoopeqt@thomsonreuters.com 電話:03-6441-1787)

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