October 28, 2008 / 11:42 AM / 12 years ago

UPDATE1: 金融商品の時価会計運用見直し、結果尊重して監督・行政行う=中川財務・金融相

 [東京 28日 ロイター] 中川昭一財務・金融担当相は28日夕、財務省内で記者団に対し、企業会計基準委員会(ASBJ)が同日、金融商品の時価会計の運用見直しの指針を決定したことを受け、金融庁として結果を尊重して金融監督・行政を行う、と語った。金融庁では、2008年度(2008年7月―2009年6月)の検査基本方針に追記し、検査に反映させる。

 

 ASBJは同日、時価会計の運用見直しの指針で、流動性が乏しく、いわゆる「投げ売り」の状態で価格が成立した金融商品について、企業が内部で算出する理論価格を用いて評価することを容認する公式見解を示し、時価会計の適用を事実上、緩和する方針を示した。

中川財務・金融相は今回のASBJの決定に対し、「金融庁としても、その結果を尊重したかたちで金融監督・行政を行っていきたい。趣旨をしっかり踏まえてやっていきたい」と歓迎する意向を示し、「専門家の努力を評価し、われわれも行政の中で生かしていきたい」と語った。

 金融庁は同日、2008年度の検査基本方針を改定し、金融機関による有価証券の自己査定を検査する際は、ASBJの決定を踏まえて検証していくことを追加したと発表した。2008年9月末決算を対象とした検査から適用する。

 ASBJは同日の会合で、いったん「売買目的」とした有価証券の区分を「満期保有目的」や「その他有価証券」に振り替えることを可能とする会計基準の見直しについても議論を行った。これに対して、中川財務・金融相は「保有区分の変更を検討していただくことはありがたいこと。近々、結論が出てくると思う」と述べた。

 こうした一連の措置について「総理指示について前倒しなどを含め、一刻も早くやっていきたい。同時に、万が一、何か大きな変動があればいろいろと対応したい」と語った。

 

 また、28日の東京市場で日経平均株価が前日比で400円を超える上昇となるなど、株価が大幅に反発したことに対し、「久しぶりに(株価が)上がったかたちで終えたことは、とりあえずほっとしている。これからも経済の安定・前進、市場の激しい動きや低下がないよう、緊張感を持って臨んでいきたい」と感想を述べた。

 (ロイター日本語ニュース 伊藤 純夫記者)

(sumio.ito@thomsonreuters.com; 03‐6441‐1832; ロイターメッセージング:sumio.ito.reuters.com@reuters.net)

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