October 24, 2008 / 7:09 AM / 11 years ago

UPDATE3: クレジット市場動向=AIG<AIG.N>ユーロ円債売り気配、トヨタ<7203.T>CDS急拡大で125bp

<対国債スプレッド>

政保債(公営)10年 10.0─11bp 銀行債(みずほ)5年 40─41bp

地方債(都債)10年 15.0─17bp 電力債(東電)10年 30─31bp

--------------------------------------------------------------------------------

 [東京 24日 ロイター] 一般債市場では、米保険大手アメリカン・インターナシ

ョナル・グループ(AIG)(AIG.N)のユーロ円債に売り気配が観測された。オファーは

残存期間7年10カ月で額面100円に対して55円オファー。マーケットでは、米政府

からの融資では負債をまかないきれないとの懸念から、AIGに対する信用リスクへの警

戒感が強まった。

 クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、トヨタ自動車(7203.T)

<0#7203=JFI>など自動車セクターが大幅にワイド化した。21日に91.5ベーシスポイ

ント(bp)を付けたトヨタ自動車は、わずか3日間で33.5bpの急拡大となり、

125bpで取引が成立した。日産自動車(7201.T)<0#7201=JFI>は300bpにのせた。

マーケットでは、外為市場で急激な円高が進行していることから自動車を中心とする輸出

関連企業の業績への不安が一段と強まった。

 CDS市場では、指標となるiTraxxJapanシリーズ10ITJJP5Y=GFのプレ

ミアムが24日午後、前日比35bp急拡大の305bpで取引が成立し、連日で最高値

を更新した。

 AIGのユーロ円債について、ある銀行系証券のアナリストは「AIGは政府からの借

入れに頼らざるを得ない状況にある。多額の評価損を抱えているだけに、資産を売却して

も損失をカバーできるか見通しにくい」と述べた。CDS取引で信用リスクの取り手とな

っていたことも、損失拡大への懸念につながったとの見方が出ていた。

 政府の管理下に置かれているアイスランドの銀行最大手カウプシング銀行KAUP.IC

<0#1251=JFI>が発行したサムライ債(円建て外債)の利払いが遅延していることについ

て、マーケットでは、利払い猶予期間の27日までに利払いされず、デフォルト(債務不

履行)になる可能性が高いとみている。第1回債(償還2009年10月、発行額500

億円)の利払日は20日だった。サムライ債の気配は24日出ていない。

 住宅金融支援機構<0#0943=JFI>は24日、貸付債権担保第19回住宅金融支援機構債券

(資産担保証券)の発行条件を決めた。利率2.15%、発行価格100円、発行額

471億円、スプレッド第296回国債流通利回りプラス67bp。前回債と比較して、

利率は0.06%引き上げられ、スプレッドで10bp上乗せされた。販売について、マ

ーケットでは順調とみている。「スプレッドに厚みがあることを評価している」(投信投

資顧問)との指摘があった。

 <CDS指数シリーズ10一気に300bp台、連日の最高値更新>

 CDS市場では、指標となるiTraxxJapanシリーズ10のプレミアムが一気

に300bp台にまでワイド化した。プレミアムは連日で最高値を更新した。シリーズ

10は270bp、261bp、262bp、264bp、270bp、295bp、

300bp、303bp、304bp、305bpで取引されている。

 マーケットは、決算見通しの下方修正が相次ぐことを想定したクレジットリスクを回避

するプロテクションの買い一色の展開となった。東京株式市場で日経平均.N225が大幅

続落となったこともワイド化への圧力を強めた。

 業種では、銀行のワイド化が目立った。銀行のドル建て劣後で三菱東京UFJ銀行

<0#8315=JFI>が23日比較で5bpワイドの260bp、三井住友銀行<0#8412=JFI>が

265bpと、ワイドな水準での取引となった。気配もみずほコーポレート銀行

<0#8310=JFI>が260bpビッド、りそな銀行<0#8319=JFI>が600bpビッドと高水準

となった。マーケットでは、株価の大幅な下落で大量の含み損が発生していることへの警

戒を強めている。

 クレジット市場について、UBS証券・クレジット調査部長の後藤文人氏は「マーケッ

トは流動性が低下しているため、ボラティリティ(変動率)の高い展開が続き、プレミア

ムは短期的にワイド化するリスクがある。ただ、日本の金融システムは欧米に比べて安定

しているため、現状の水準は行き過ぎと考えている」と述べた。

 経営破たんした米貯蓄金融機関大手ワシントン・ミューチュアルWAMUQ.PKのCDSの

清算値が、23日行われた入札の結果57%で決定した。

 個別では、三井住友海上火災保険<0#8752=JFI>が115bpと120bp、神戸製鋼所

(5406.T)<0#5406=JFI>が135bpと140bp、新日本製鉄(5401.T)<0#5401=JFI>が

80bp、日立金属(5486.T)<0#5486=JFI>が70bpと、各ワイドな水準で取引が成立し

た。

 気配はソニー(6758.T)<0#6758=JFI>が75bpビッド、ホンダ(7267.T)が100bpビ

ッド、東芝(6502.T)<0#6502=JFI>が270bpビッド、NEC(6701.T)<0#6701=JFI>が

100bpビッド、鹿島(1812.T)<0#1812=JFI>が270bpビッドとなった。

 <CP発行市場>

 

 CP市場の発行総額は2200億円弱となった。発行レートは横ばい。a1+格の電

力・500億円(11月下旬期日、0.73%台半ば)、a1+格の鉄鋼・100億円

(12月中旬期日、0.93%台半ば)、a1格の石油・50億円(11月下旬期日、

1.00%超)などの発行が観測されている。

CDSの情報は、JBOND33MARKITCDSITJJP5Y=GFをダブルクリックしてご覧下

  さい。なお、契約によっては、ご覧頂けないこともあります。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below