August 7, 2009 / 4:22 AM / 11 years ago

〔クロスマーケットアイ〕注視される米雇用統計、海外勢に日本株見直し機運も

<東京市場 7日>

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日経平均   |国債先物9月限 | 国債301回債  |ドル/円(12:56) |

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  10283.55円 | 137.64円 | 1.430% | 95.32/36円 |

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-104.54円 | +0.09円 | -0.005% | 94.89/93円  |

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注:日経平均、国債先物は前引け、現物の価格は午前11時の値。

下段は前営業日終値比。為替はNY終盤。

 [東京 7日 ロイター] 7日の東京市場は、7月米雇用統計の発表を控えて、様子

見気分が広がっている。米雇用情勢が深刻化すれば、足元の世界的な株価復調ムードに冷

水がかけられることになり、相場のトレンド転換につながりかねないからだ。一方で海外

勢の日本株見直しの動きに注目する声もあり、日本国内の経済指標や総選挙をめぐる思惑

が、次第に注目される可能性もある。

 

 <選挙結果次第で、海外勢の日本株買い加速か>

 

 株式市場では日経平均.N225が反落している。7月米雇用統計の発表を控えて現物市

場の売買は盛り上がらず「短期筋が小口の株先売り/債先買いを仕掛けている程度。週末

で利益確定売りが先行しやすく全般に上値が重い」(準大手証券トレーダー)という。

 6日発表の米新規失業保険週間申請件数(8月1日終了週)は前週比3万8000件減

の55万件と市場予想の58万件を下回ったが、7月25日までの週の受給総数は予想を

上回る631万人となっており、雇用情勢への警戒感は消えていない。

 

 足元では海外勢による日本株の買い越しが目立っていたが、この日は動きが鈍い。「直

近の統計で海外勢の買いが増えているものの、売買シェアが上がっているわけではなく、

本腰を入れた買いとはいえない。ただ、公募増資銘柄の利益確定などでキャッシュポジシ

ョンは潤沢だろう。今後の経済統計や総選挙などイベントの結果次第では、日本株への一

段の資金流入も期待できる」(大和証券・投資情報部長の多田羅信氏)との声が出ている。

 

 <米長期金利動向にも関心>

 

 7月米雇用統計に関するロイター調査によると、非農業部門就業者数は32万人減と、

昨年9月以来の小幅な落ち込みにとどまると予想されている。

 みずほ証券・エクイティストラテジストの瀬川剛氏は「雇用統計の数字が良ければ素直

に好感できるかといえば、そうではない。あまり数字が良くないほうが株式マーケットに

とってポジティブとも言える」と指摘する。

 瀬川氏によると、ニッケルや銅など国際商品価格がリーマンショック前の水準に戻るな

どリスクマネーが暴走気味に動いている。雇用統計で改善が示され景気回復期待が強まり、

リスクマネーがさらに暴れるようだと、景気が十分に回復していない中で、インフレ懸

念だけが強まる可能性があるという。「米金利が大きく上昇すれば景気回復へのシナリオ

は崩れてしまう。米財務省は来週750億ドルと過去最大の発行総額となる四半期定例入

札を実施するが、雇用統計で改善が示されれば、安全資産である米債にマネーが集まらな

い可能性もある」と同氏は話している。

 <英中銀が予想外の買い入れ枠拡大>

 為替市場では英ポンドが急落。イングランド銀行(英中央銀行)が予想外の資産買い入

れ枠拡大に踏み切ったことを受けて、英ポンド/ドルGBP=D4が1.67ドル半ばへ

250ポイント、対ユーロEURGBP=Rでも0.85ポンド半ばと100ポイントを超える

下げとなった。アジア時間に入っても英ポンドは前日安値を割り込むなど上値の重い展開

が続いた。

 

 市場では、主要国で先んじて大規模な量的緩和策導入に踏み切った英中銀の「出口戦略」

の行方が、米連邦準備理事会(FRB)など他国中銀の金融政策に何らかの影響を与え

る可能性があるとの見方があった。それだけにきょう発表の7月米雇用統計がFRBの金

融政策を見極めるうえで「さらに重要になった」(邦銀)との声が上がっている。

 事前の市場では雇用統計の強含みを想定する声が増えており、逆に下振れればドル高や

円高など「リスク回避型」とされる値動きが加速する可能性もあるという。

 <南ア・ランドの下げが続く、国営電力会社のスト不可避で商品市場に暗雲か>

 一方、新興国通貨では南アフリカランドの下落が続いている。5日に1日の値動きとし

ては5月以来の大幅下落を記録した後も下げ止まらず、前日海外の取引では対ドル

ZAR-=D4で8.1ランド付近と3週間ぶり安値を更新した。

 南ア最大の鉱山労組である全国鉱山労働者組合(NUM)が5日、賃上げを求めていた

国営電力会社エスコム[ESCJ.UL]のストライキが避けられない状況になったとの認識を示

したことが売りのきっかけ。エスコムは国内電力の95%、アフリカ全体の45%の電力

を供給しているだけに「電力供給への不安が高まっている」(外銀)という。南アはプラ

チナや金などで世界有数の産出量を誇るだけに、電力供給が停止されれば商品相場に影響

を与える可能性もある。

(ロイター日本語ニュース 田巻 一彦 ;編集 宮崎亜巳 

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