October 2, 2009 / 3:52 AM / 10 years ago

〔クロスマーケットアイ〕米指標悪化し世界景気の二番底懸念広がる、日本株も資金流出

<東京市場 2日>

━━━━━━━━┯━━━━━━━┯━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━┯

日経平均   |国債先物12月限| 国債303回債  |ドル/円(12:35) |

━━━━━━━━┿━━━━━━━┿━━━━━━━━━┿━━━━━━━━━┿

   9733.42円 | 139.59円 | 1.255% | 89.37/40円 |

━━━━━━━━┿━━━━━━━┿━━━━━━━━━┿━━━━━━━━━┿

-245.22円 | +0.28円 | -0.035% | 89.59/63円  |

━━━━━━━━┷━━━━━━━┷━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━┷

注:日経平均、国債先物は前引け、現物の価格は午前11時の値。

下段は前営業日終値比。為替はNY終盤。

 [東京 2日 ロイター] 米経済指標の悪化を背景に、世界的な景気の二番底への思

惑が高まってきた。日経平均.N225は大幅に続落して9800円台を割り込み、長期金

利は1.255%まで低下している。輸出依存の日本株の構成が直ちに変わらない以上、

米経済の先行きがあやしくなれば、日本株からマネーが流出する構造が続きそうだ。

 <短期筋に加え、個人・国内機関投資家も株売り>

 2日の株式市場では、前日の米株が大幅安となり、幅広い銘柄に売りが先行した。商品

投資顧問業者(CTA)などの短期筋による先物売りのほか「個人や国内機関投資家など

の投げ売りが出ている。米マクロ指標の改善鈍化がマインドを冷ましている」(準大手証

券エクイティ部)という。

 米株安のきっかけは、ISM製造業景気指数や新規失業保険申請件数などの弱い内容だ

った。特に9月ISM製造業景気指数は、前月の52.9から52.6に低下。 拡大・

縮小の分かれ目となる50は依然上回ったものの、事前予想を大幅に下回り、市場に失望

感が広がった。「ISM指数は政策効果のはく落もあり、今後伸びが鈍化する可能性があ

る。米株価はこれまでマクロ指標を受け、期待先行で上昇してきたが、今後調整に入って

もおかしくない」(みずほ総研・シニアエコノミストの武内浩二氏)との指摘も出てい

る。

 また、立花証券・執行役員の平野憲一氏は「米国の経済指標が予測を下振れ始めたこと

を嫌気して米株の上値トライの機運が後退し、日本株も売りターゲットとなっている」と

指摘。その上で「日本株単独の市場環境をみても、企業業績のV字回復の可能性が低くな

ってきたとの見方が広がる一方、決算ピークを過ぎた海外のファンドマネーが安全資産に

シフトし、日本株に戻ってこない可能性がある。ファンダメンタルズ、需給ともに正念場

で、残念ながら強気になれない。日経平均は当面、9750円の攻防となるが、それを大

きく下放れると9500円が視野に入ってくるだろう。今年の高値はすでについた可能性

は5割程度に高まったのではないか」と予想する。

 だが、投資マネーが株離れを本格化させたわけではないとの声もある。大和証券・投資

情報部長の多田羅信氏は「世界的な低金利が継続し、原油など一部の国際商品市況は高値

を維持している。株式市場には短期的なリスク回避の動きが出ているものの、投資マネー

が本格的に流出しているわけではないだろう」とみている。

 同氏は来週からスタートする米7―9月期決算を見極めながら、日経平均は9700円

前後での値固めを予想。「ミクロの回復が確認できれば7月の底入れパターンと同様に日

米とも株価は反転する可能性がある」と話している。

 <中期債売り/長期債買い、金利曲線はフラット化>

 円債市場では、国債先物<0#2JGB:>が一時前日終値より36銭高い139円67銭まで

買われ、3月23日以来の高値圏に突入した。市場参加者によると、2日午前の取引で観

測されたフローは、1)年金勢や銀行勢の長期買い、2)中期ゾーンでの入れ替え、3)

海外ファンドの先物買い──など。

 2年ゾーンから10年ゾーンにかけた金利差が縮まり、イールドカーブの形状は同ゾー

ンでフラットニングした。外資系金融機関の債券ディーラーは「益出し狙いで中期売り/

長期買いのオペレーションが入りやすくなっており、しばらくカーブにはフラットニング

圧力がかかりそう」と話した。

 米雇用統計や6日の10年債入札を控え、取引一巡後は動意が薄らいだ。ジリジリと長

期金利はていかしているものの、市場には「金利低下を目指すかどうかは、米雇用統計後

の米債の反応や来週の10年債入札次第だが、景気二番底シナリオが明確になったわけで

はなく、一方向的な金利低下は続かないのではないか」(ドイツ証券・チーフ金利ストラ

テジストの山下周氏)との見方もある。

 <ドル広範に買い戻し、キャリー取引を一部圧縮か>

 外為市場では、売り地合いの続いてきたドルが広範に反発。ユーロ/ドルEUR=が1.

45ドル前半と3週間ぶり安値を更新したほか、豪ドル/米ドルAUD=D4も1日につけた

1年1カ月ぶり高値から200ポイント弱反落。前月17日に1年1カ月ぶり安値を更新

した米ドル/南アフリカランドZAR=D4が2%超急伸し1カ月ぶり高値まで切り返し、米

ドル/メキシコペソMXN=も「まとまった買いがあったとの観測」(外銀)に2%弱の上

昇となった。全般的に「ドルキャリー(取引)が巻き戻された」(都銀)という。

 ドル買い戻しのきっかけとなったのは、予想を下回る米指標や米株の大幅な下落、最近

のユーロ高に警戒感を示した欧州中央銀行(ECB)高官発言など。

 ただ、市場では下げが長期化していたドルの買い戻しや、じり高が続いていた米株の反

落は、今夜発表の9月米雇用統計や週末にイスタンブールで開催される7カ国財務相・中

央銀行総裁会議(G7)に向けたポジション調整だった可能性があるとの声も少なくな

い。「テクニカル的にも調整が入りやすいタイミングだった。ECB幹部発言はG7への

影響やその後も続くかが気になるが、少し見極めの時間が必要」(外銀のチーフディーラ

ー)との声が出ている。

(ロイター日本語ニュース 田巻 一彦 ;編集 宮崎 大

ロイターメッセージング kazuhiko.tamaki.reuters.com@reuters.net Eメール  kazu

hiko.tamaki@thomsonreuters.com

電話: 03-6441-1848)

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below