[東京 8日 ロイター] 米先物・オプション取引ブローカーのMFグローバルMF.Nのバーナード・ダン最高経営責任者(CEO)は8日、日本における業務拡大の一環として、日本株の調査(リサーチ)部門を設置する方針を明らかにし、日本の陣容を現行の43人から年度末(2010年3月末)までに55人に拡大する方針を示した。ロイターとのインタビューで述べた。
ダン氏によると、MFグローバルは現在日本で、外為取引業務を展開しているが、株式など他のアセットクラスのサービスには本格参入していなかった。アジアでの成長を重要な戦略と位置づけるなかで、このほど日本株のリサーチで7人を採用し、MFグローバルの日本における陣容を43人に増やしたことを明らかにした。株式のリサーチ、セールス、取引執行の業務を行う体制を整え、日本株のカバレッジは、約100社から250─300社へと段階的に拡充する方針という。
このタイミングで日本株リサーチに参入し、業務を拡大する戦略の背景についてダン氏は、日本が世界第2位の経済大国であることに加え、「日本市場がアジアのなかで最も流動性のあるマーケット」である点を指摘した。機関投資家、年金運用者、ヘッジファンドなど株式を取引する者にとって、マーケットの流動性は重要な要素だと述べ、海外の投資家からは「日本株への投資や質の高い日本株リサーチに対するニーズが高まっている」と語った。
業務拡大の進ちょくを見極めつつ、今後は穀物などのコモディティや金利取引の仲介業務も検討すると述べた。
日本株リサーチ部門の設置にあたりMFグローバルは、同部門のマネージング・ダイレクターにグラハム・エリオット氏(元ジェフリーズ東京支店CEO)を起用した。同氏は、証券会社や銀行など大手金融機関は、自己勘定取引や資金調達を通じて事業会社と取引関係があるが、MFグローバルはそのような取引関係がないため「利益相反のないリサーチコンテンツを提供できるのが強み」と強調した。
MFグローバルは、店頭デリバティブや穀物などのコモディティ、株式・為替取引のブローカー。14カ国で70超の取引所に加盟し仲介業務を展開している。英ヘッジファンド運用会社マン・グループ(EMG.L)の一角だったが、2007年7月にニューヨーク証券取引所に株式を公開した。