January 5, 2010 / 2:17 PM / 9 years ago

再送:インタビュー: 年末商戦で「Wii」の勢い戻る、市場の見方は変わるだろう=任天堂<7974.OS>社長

*この記事は5日午後11時16分に配信しました。

 [京都 5日 ロイター] 任天堂7974.OSの岩田聡社長は5日夕、ロイターのインタビューで、年末商戦の状況について、据置型ゲーム機「Wii」の販売が日米欧とも勢いが戻ってきたと述べ、2010年3月期の業績予想が達成できないとの市場の見方は変わってくるとの見方を示した。

 2010年3月期のWiiの販売台数計画は全世界で2000万台。4―9月期までに575万台にとどまり、市場では達成が難しいとの見方が出ていたが、岩田社長は「前から私は達成可能だと思っていた。そのシナリオの路線で来ている」と語った。

 地域別のWiiの状況は、日本国内の12月の販売として昨年の12月が過去3年間で最高だったという。また、米国の12月の販売は300万台を超え、2006年末の発売から同月として最高の売れ行きとし、欧州については12月末までにWiiの累計販売が2000万台を超えたとした。携帯型ゲーム機の「ニンテンドーDS」についても、米国での09年の年間販売台数が1000万台を超える見通しで、04年の発売以来、最高になりそうだという。

 インタビューの詳細は以下のとおり。

 ――2009年の年末商戦の状況はどうだったのか。

 「日米欧ともWiiの勢いが戻ってきた。12月にはいろいろな要因が積み重なって日米欧でどんと売れた。日本では、12月のWiiの販売台数について、発売年の06年末を除き、07年よりも08年よりも09年が最高になった。用意した台数に品切れを起こして機会損失もあったほど。携帯型のDSの12月の販売は、昨年の同時期には届かなかったが、Wiiが増えたこと、WiiとDSのトータルの12月の数字は、昨年よりだいぶ多い」

 「米国については、昨年の11月まではWiiの販売が前年より相当に見劣りしていて、世の中ではWiiの調子は悪いと評価されていた。しかし、(調査機関の)NPDのデータではWiiは12月の1カ月で300万台を超えて売れた。08年12月は214万台で最高だったが、06年末の発売以来、一番の売れ行きだ。10―11月に想定どおりにならなかった分を取り返せた」

 「NPDのデータによると、米国のDSは08年は年間で996万台売れたが、09年の年間ではこれを上回りそうだ。1000万台を超えているのは間違いない。米国では、04年に発売したDSが、09年になって年間販売台数が一番多くなったということだ。今までのハードのサイクルの考え方では、3年目がピークであとは落ちていくというものだったが全く違っている」

 「次に欧州だが、11月中旬まではWiiは値下げをしたものの調子が悪かったのは米国・日本と同じ。ただ、11月の3週目に勢いが出て12月は好調だった。Wiiの累計は12月までに2000万台を超えた」

 ――好調の要因は何か。

 「複数のソフトがそろったことが1つ。ソフトの『NEWスーパーマリオブラザーズWii』、『WiiFitPlus』、『WiiSportsResort』が12月までにそろった。そして、Wiiの値下げもあった。原因は1つだけではなく複合要因だ。特にWiiについて急に環境が変わった。年末に皆で遊ぼうと盛り上がったときに、前からほしかったゲーム機に家族が賛成してくれて買いやすくなってきた」

 「Wiiは家庭の中で遊ぶユーザー数が多い。世帯あたりユーザー数は、ソニー(6758.T)のゲーム機との差が開いてきて、WiiやDSは家庭の中での関与人数が多くなってきている。子供と父親のほかに母親も遊ぶ。父親がほしくても母親が反対ならモノを買うハードルは上がってしまうが、Wiiを嫌がる人は家族の中で少ない。モノを買うとき家族全員が賛成する」

 ――今期は失速したとされていたWiiの勢いは回復したか。

 「少なくとも1つの局面が変わった。2009年1月と比べ、2010年1月の今の時点の勢いはだいぶ違う。今のほうが圧倒的に強い。一度勢いがつくと、遊んでくれた人が周りの人に語ってくれて、周りの人が興味を持つというサイクルできる。WiiやDSの拡大過程はそうだった」

 「しかし、一度勢いが落ちるとつらい。いいものを作ってもたくさんの人に広がらず、いったんWiiやDSで遊ばなくなってしまうと周りの人に面白いと言いづらくなる。これから、すぐに失速する心配はしていないが、ここで、次に楽しんでもらえるソフトを提案できるようにつないでいかなければいけない。失速することの怖さは嫌というほど味わったのでしっかりやりたい」

 ――10年3月期のWiiの販売計画は2000万台。中間決算発表の際に2600万台から下方修正したが達成は可能か。

 「昨年10―11月には、今期の業績予想が達成できないのではないかとの見方が市場にあった。しかし、その流れは変わってきている。1月末に決算発表を控えているので、詳しくは話せないが、今の段階では、業績予想を(下方)修正するほど年末商戦が悪かったと思っていない。挽回できたと思っている」

 

 ――4―9月期のWiiの販売は575万台にとどまった。

 「9月末のムードよりずっといいのは間違いない。そのときは任天堂の勢いが戻るかどうかはわからなかった時期だ。ただ、それは市場のムード。私は2000万台だと言った以上は達成可能だと思っていた。そのときに考えていたシナリオの路線で来ていると思っている」

 (インタビュアー: 村井令二 竹中清)

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 (ロイター日本語ニュース 村井 令二)

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