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投信ブロガーがファンド・オブ・ザ・イヤーを選定、バンガードのETFが受賞

 [東京 9日 ロイター] 投資信託やインデックス投資、資産運用に関するブログを立ち上げているブロガーが、2008年に続き09年も独自の視点でファンド・オブ・ザ・イヤーを選定した。バンガード・インベストメンツ・ジャパンの「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」がファンド・オブ・ザ・イヤー2009を受賞した。

 投信ブロガーが選ぶファンド・オブ・ザ・イヤーは今回で3回目。09年も多数の投信ブログがスタートする中、こうしたサイトヘの訪問者は着実に増えている。投信評価各社によるファンド・オブ・ザ・イヤーが毎年選定・発表されるなかで、個人投資家目線のファンド評価には注目が集まっている。運用会社の中には「最も権威ある賞と思ってみている」との声もある。ファンド・オブ・ザ・イヤーは投信評価会社ではモーニングスターが1999年から、トムソン・ロイター・リッパーは2002年から発表している。

 09年に投信ブロガーが選ぶファンド・オブ・ザ・イヤーを受賞した「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」は、「FTSE ALL─WORLDインデックス」が連動対象のETF。同指数は先進国だけでなく、新興国も含めた47カ国、約2700銘柄の大型/中型株で構成されており、投信ブロガーらは「1本で世界中に投資できる手軽さと低コストが魅力的」と評価している。他にも「1本で株式世界分散投資が出来、リレー投資やスポット投資の際に地域配分に悩まず済むのがいい。株式市場が不安定な時期は、こうした株式丸ごとETFが投資しやすい」、「新興国を含む全世界の株式にこれ一本というシンプルな商品設計を評価する」──などといった声が寄せられた。同ファンドの運用報酬は年間0.3%。

 2位は「eMAXIS新興国株式インデックス」(三菱UFJ投信)、3位は「STAMグローバル株式インデックス・オープン」(住信アセットマネジメント)。

 4位以下は順番に、「STAM新興国株式インデックスオープン」(住信アセットマネジメント)、「eMAXIS先進国株式インデックス」(三菱UFJ投信)、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」(セゾン投信)、「外国株式指数ファンド」(三井住友アセットマネジメント)、「ニッセイ日経225インデックスファンド」(ニッセイアセットマネジメント)、「ひふみ投信」(レオス・キャピタルワークス)、「バンガード・エマージングマーケットETF(VWO)」(バンガード・インベストメンツ・ジャパン)、「JFチャイナ・アクティブ・オープン」(JPモルガン・アセットマネジメント)──となっている(最後の2本は同順位)。いずれも投資コストが低く、長期投資向きのファンドが選ばれた格好だ。

 対象となるファンドは、09年11月末までに設定された日本国内の追加型公募投信(ETFを含む)および、海外籍ETFについては、国内の証券会社で買い付け可能なものが対象。投票は投信ブロガーであることが前提で、今回は45人(前回は27人)が投票した。投票したブロガーらの月間ページビュー(PV)は多いブログで25万/月にのぼるという。

 08年の投信ブロガーが選ぶファンド・オブ・ザ・イヤー受賞ファンドは「STAMグローバル株式インデックス・オープン」だった。住信アセットが設定・運用する「STAMインデックスシリーズ」ファンドのひとつで、信託報酬の低さとMSCIコクサイインデックスを個人投資家の身近なものとした点などが評価されての受賞だった。同ファンドは09年も3位に入った。

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 (ロイター日本語ニュース 岩崎 成子記者)

 ※(michiko.iwasaki@thomsonreuters.com; 03-6441-1799; ロイターメッセージング:michiko.iwasaki.reuters.com@reuters.net)

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