May 19, 2010 / 6:50 AM / 10 years ago

UPDATE2: ユーロはまだ下をトライする可能性=水野・前日銀審議委員

 [東京 19日 ロイター] 水野温氏・前日銀審議委員(クレディスイス・アジア太平洋地域副会長)は19日に開かれた都内の勉強会で、外為市場においてユーロはまだ下値をトライする可能性があると指摘した。日銀が現在検討中の成長基盤強化の取り組みについては、絶対になければいけない政策とは思っていない、との考えを示した。

 

 <円資産に再評価の動き、円高止める策はない>

 

 水野氏は「(ユーロは)また下をトライしている」としたうえで「低いところまで下がっていくと考えた方がよい」と予想。「簡単に(ユーロ安の)トレンドは変わらない」と説明した。さらに、ユーロ・ロングになっている投資家はまだ多く、ギリシャ問題自体の解決に時間がかかることなどが足かせになると指摘した。

 10日にEUなどが発表した7500億ユーロの緊急融資制度創設については「時間を買ったという性格(の策)が取られているに過ぎない」との見方を示したうえで、ギリシャ問題については「南欧への波及が一番のリスク要因」と指摘した。

 円について水野氏は、高い成長は期待できないが、マイナスにならないなど「円の通貨としての安定から、円資産への再評価が起きている」と指摘した。

 ドル/円については「レンジ(相場)が続いている」と評価したが、対ユーロで円高が進む場合、欧州でビジネスをしている企業中心に株価や企業業績が厳しくなる可能性があると指摘した。

 こうした円高に対して当局が取りうる策について水野氏は「多分ない」と予想した。日本がコントロールできる問題でないためだが「低金利が続くとか、為替の秩序だった動きが望ましいとか言うくらいしか(策は)ない」と指摘した。

 

 <日銀の成長基盤強化の取り組み、なければならないというものではない>

 

 一時戻したユーロが再度売り込まれたことについて水野氏は「ドイツの規制強化の動きで、下落圧力が高まった」との見方を示した。日本がドイツに追づいすることはないと予想したたうえで、ドイツの規制強化の話が今後、EU全体の動きになるかどうかなどが今後のポイントと指摘した。

 日銀の成長基盤強化の取り組みについては「あまり市場で話題になっていない」としたうえで「(決定には)いろいろな政治的背景もあったろう」「非常に危ない橋を渡っているという感じがある」などと述べた。

 取り組みへの評価については「出てからにしたい」としたものの「必要なものかどうかと考えた場合、絶対なければいけないものかといえば、私自信は、そういうものはない」と述べた。

 

 (ロイターニュース 児玉 成夫記者、取材協力:寺脇 麻理記者)

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