June 14, 2010 / 3:27 AM / 10 years ago

東京外為市場・正午=ドル91円後半、ユーロが約1週間ぶりに1.22ドル回復

       ドル/円JPY=   ユーロ/ドルEUR=  ユーロ/円EURJPY=

正午現在   91.89/92  1.2174/76  111.87/93

午前9時現在 91.64/65  1.2204/06  111.84/87

NY17時現在 91.62/68  1.2110/16  110.99/04

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 [東京 14日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点か

ら小幅高の91円後半で推移している。海外市場でのリスク回避ムードの後退を受けて1

週間ぶり高値をつけたあとは伸び悩んでレンジ取引になった。ユーロが対ドル、対円でと

もに約1週間ぶり高値となる1.22ドルと112円を回復し、ネガティブサプライズと

なった6月4日の米雇用統計発表前の水準を回復した。

 海外市場では、6月米ミシガン大消費者信頼感指数速報値が2年半ぶりの高水準となっ

たことや、これを受けた米国株の上昇でリスク回避ムードが後退。ユーロのショート・カ

バーが先行し、アジア時間朝方にかけて対ドルでは1.2208ドル、対円では

111.90円まで上昇した。ともにネガティブサプライズとなった5月米雇用統計の発

表前の水準を回復したことになる。その後、株価の上昇を受けてユーロ/円は小幅上値を

伸ばし、正午までに112.01円をつけた一方、ユーロ/ドルは上げ一服となり、

1.21ドル後半でもみあった。

 「ユーロの1.22ドルと112円は(これまでの戻り局面の)上値抵抗線になりそう

で、ストップロスをつけ終わったら上昇一服だろう」(国内銀行)との声が上がった。

 一方、ドル/円はリスク回避ムードの後退で早朝に6月7日以来となる91.97円を

つけたあとは伸び悩み。92円をつけきれずにその後はレンジ取引となった。「この水準

にはオプションが散在しており、ガンマトレードが交錯して上にも下にもいきにくくなっ

ている」(国内銀行)という。また「実需が売れていない印象が強い。売り注文は下がっ

ているが、92円にそこそこの注文が入っている程度でコアは93円台。注文だけ出てい

るが、実際には出会っていない。その分、売り需要がたまっているため、今後の上値を重

くしそうだ」(大手銀行)との声も聞かれた。

 

 <ユーロにいったんの底入れ感、地合いはショートカバーに>

 6月4日の米雇用統計発表前の水準を回復したことで、市場では「ユーロにはいったん

の底入れ感が出てきている」(国内銀行)との見方が広がっている。

 欧州のソブリンリスクやその金融システムへの波及リスクで抜本的な解決をみたわけで

はないが「株式を含めて参加者がリスク資産を落としてしまい、株安などリスク回避に備

えたポジションを構築してしまった。参加者のスタンスは、株安を受けてあわてて売ると

いうより、押し目買いに動くようになっている。このため、地合いとしても悪い材料より

いい材料をみたがるようになっている。ポジション調整局面だ」(大手銀行)との声が上

がっている。

 前週末の米国市場では、5月小売売上高が予想外の減少となった一方、6月米ミシガン

大消費者信頼感指数は2年半ぶり高水準を記録。リスクセンチメントに敏感なユーロは小

売売上高でいったん売られたものの、消費者信頼感指数を受けて上げ足を速め、アジア時

間朝方の1.22ドル回復につながった。市場では「小売売上高への反応が限られたのは

意外だった」(国内銀行)との声が上がっている。

 「市場はみたいものしかみない。リスク回避ムードが強かった少し前なら小売売上高で

勝負あったのだろうが、地合いがポジション調整に転じていたため、ユーロの買い戻しが

先行した」(大手銀行)という。

 ただ、ユーロのここからの戻りについては限定的との声が多い。「ストップねらいの短

期的なロングメークはあっても、(長期の参加者が)買いポジションを積み上げる材料は

ない。1.23─1.24ドルまでではないか」(大手銀行)との声が聞かれる。

 <リスク回避の巻き戻し支える米中景気に足踏みの兆し>

 

 リスク回避ムードが和らぎ、市場の関心はこれまで無視してきた米中の景気回復に向か

い、リスク回避ポジションの巻き戻し地合いになっている。一方で、ここにきて米中とも

回復のモメンタムがやや落ちてきており、リスク資産買い戻しには限度があるとの見方が

出ている。

 日興コーディアル証券の為替ストラテジスト、松本圭史氏は「ISM製造業景気指数の

水準が過去の回復局面と比較しても高い水準まで戻っており、ここからは足踏みに転じそ

うだ。中国もCPIが3%を超える一方で、鉱工業生産などの伸びが鈍化しており、速い

ピッチでの回復を期待する市場との間でギャップが出始めている」とみている。

 松本氏は、次のISM製造業指数に注目しているが、短期的には15日の6月NY州製

造業業況指数や17日の6月米フィラデルフィア地区連銀業況指数で製造業の動向を確認

したいとしている。「市場の関心は欧州問題から離れ、米中の景気回復の持続性に移る。

景気回復の足踏みがはっきりする夏場にかけては、現在後退しつつあるリスク回避ムード

が再び強まる可能性がある。ただ、二番底をつけにいくことはなく、足踏みにとどまるだ

ろう」(松本氏)という。

 (ロイター日本語ニュース 松平陽子)

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