August 31, 2010 / 8:38 AM / 8 years ago

UPDATE2: 急激な円高に断固たる措置、介入実施なら日銀は非不胎化を=池田財務副大臣

*金融政策に関するコメントを追加しました。

 [東京 31日 ロイター] 池田元久財務副大臣は31日、都内で開催された「デフレ脱却国民会議」のシンポジウムに出席し、最近の円高は日本経済に大変なマイナスであり、対処が必要と強調した。為替が急激に変動した場合には「断固たる措置をとらなければいけない」とし、「断固たる措置」について「与えられた権能であり、選択肢として排除しない」と介入の可能性を示唆。為替介入を実施した場合には「日銀は非不胎化をしっかりやってもらわなければならない」と述べ、介入した資金を日銀は吸収すべきではないとの考えを示した。

 池田財務副大臣は、対ドルで15年ぶりの水準で推移している最近の円高について「相場についてはコメントしない」としながらも、「この円高は日本経済にとって大変マイナスであり、対処しなければならない」と懸念を表明。「急激な変動に対しては、断固たる措置をとっていかなければならない」と為替介入の可能性を示唆した。その上で、国際的な環境として「各国が自国の通貨安を意識して行動している。客観情勢は大変厳しい」と日本の介入に対する理解を得づらい状況との見解を示したが、「断固たる措置」は「当然、与えられ権能であり、選択肢として排除しない」と介入が選択肢にあることを指摘した。

 介入に際しては「日銀がすぐに市中に回ったお金を引き揚げてしまっては駄目。非不胎化をはっきりやってもらわなければならない。これが成功の秘訣だ」と強調。過去の為替介入で成功したケースでは「各国の容認と理解に加え、日銀の協力があったことを理解して欲しい」と述べ、非不胎化政策が不可欠との認識を示した。

日銀は30日、臨時の金融政策決定会合を開催し、新型オペの拡充という追加金融緩和措置を決定したが、池田財務副大臣は日銀の決定について「政府と軌を一(いつ)にして日銀が追加金融緩和をしたことは評価していい」と指摘。金融政策運営のあり方に対しては、立法者としての発言としながら、「世界標準ともいうべきインフレターゲットを責任ある金融政策運営のためにしっかり入れると同時に、日銀政策委員に(金融の)専門家をもっと集めるべきと思う」との考えを表明。また、非不胎化介入なども念頭に「ゼロ金利政策の選択の可能性というのは、当然あるべき」との見解も示した。

 シンポジウムには、池田副大臣のほか、松原仁・民主党デフレ脱却議連会長、山本幸三・自民党政務調査会副会長、浅尾慶一郎・みんなの党政調会長、経済評論家で呼びかけ人の勝間和代氏がパネリストとして参加。シンポジウムでは、国民会議として、1)円高是正に向け、政府・日銀が非不胎化介入や国債買い切りオペの上限枠撤廃など、ありとあらゆる手段を即座に実行する、2)政府が物価上昇率など金融政策の目標を定め、日銀が達成義務を負うことを日銀法に明記する──ことなどを求める「緊急アピール」を採択した。

 (ロイターニュース 伊藤 純夫記者)

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