October 6, 2010 / 12:33 AM / 9 years ago

米金融・債券市場展望=リスク資産に比べさえない展開か

 [ニューヨーク 5日 ロイター] 6日の米国債相場は、米連邦準備理事会(FRB)による追加金融緩和への期待感から株式やその他の高リスク資産が上昇すれば、上値を抑えられそうだ。

 国債利回りが一段と低下するためには、FRBが3000億ドルの国債買い取りを行った昨年に続き、早期に大量の国債買い取り策を発表することが必要だとアナリストらは指摘している。

 アナリストの中には、FRBが少なくとも1兆ドルの買い取り策を導入するとみる向きもいるが、より小規模で緩やかなアプローチを採用すると予想する向きもいる。

 ドイツ銀行の米金利調査部門責任者、ムスタファ・チョードリー氏は「リスク資産が上昇する中で、国債相場は横ばいの動きだ。向こう数週間は、リスク資産中心の取引になるだろう」と指摘した。

 バーナンキFRB議長を含むFRBの当局者らは先週以降、企業活動を刺激し、失業を減らすために追加の量的緩和策を導入する方針を示唆している。これらの発言を受け、短中期の国債利回りは過去最低水準まで低下した。

 シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルに対し、景気を支援するため追加の資産買い取り策を支持する考えを示した。

 アナリストらによると、日本やオーストラリアの金融政策会合での決定がサプライズをもたらしたことで、FRBが個人消費や設備投資を活性化するため大胆な追加の量的緩和策を打ち出すかもしれないと見方が広がっている。

 5日の米株式市場では、S&P500種指数が5月半ば以来の高値をつける一方、金先物が1オンス=1340ドルと過去最高値を更新した。追加金融緩和策が世界経済の回復を支え、リスク投資の収益を押し上げるとの期待感を背景に、同日の米国債相場は株式や社債、商品と比べるとさえない展開となった。

 9月後半の上昇局面以降、長期国債は狭いレンジ内での取引に終始している。キーフ・ブリュイエット&ウッズの市場ストラテジスト、マーク・ポーラック氏は「債券市場は引き続き、追加の量的緩和策は幅広いプログラムになると考えている」と指摘した。FRBは住宅ローン金利などの指標である長期国債の利回りを一段と押し下げるよりも、低水準に維持するための時間稼ぎを追加の量的緩和でやろうとしていると予想。その上で「具体的なメリットは小さい。FRBの狙いは(投資家の)信頼感醸成にある」との見方を示した。

 10年債利回りは、日銀による実質ゼロ金利政策の復活やオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)の予想外の金利据え置きを受けていったんは低下したものの、その後、足元のレンジの下限水準に戻った。

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