January 25, 2011 / 5:17 AM / 8 years ago

〔株価トレンド〕コートジボワールの輸出禁止でカカオ豆上昇、菓子メーカー株価の重しに

 [東京 25日 ロイター] コートジボワールのカカオ豆輸出禁止が菓子メーカーの株価の重しになると懸念されている。カカオ豆はチョコレートやココアの主原料であり、原材料価格の上昇が収益圧迫の一因になるという。デフレが続く日本経済で製品価格への転嫁は難しいとされ、菓子メーカーの中期的な株価動向に影響を及ぼすとみられている。

 コートジボワールは世界最大のカカオ豆生産国。昨年11月の大統領選では、現職のバグボ大統領と野党のワタラ元首相双方が勝利を宣言し混乱が続いているが、ワタラ元首相は23日、カカオ豆貿易はバグボ側が支配しているとして1カ月の輸出停止を宣言した。コートジボワール産カカオ豆15%を購入していた米大手穀物商社のカーギル[CARG.UL]は輸入停止措置を発表、米国務省もこれを支持した。

 カカオ豆の輸出禁止を受け、ロンドンおよびニューヨーク市場でココアは7%以上、上昇し、2─4%高で引けた。インターコンチネンタル取引所(ICE)の先物期先限CCc2でも一時1年ぶり高値の1トン=3340ドルに上昇し、09年12月16日につけた30年強ぶり高値の3514ドルを視野に入れている。

 今回のカカオ豆輸出禁止令では、発令前の登録分約30万トンについて輸出することができるというが、政情不安を背景に価格上昇が続くとの見方は多い。中堅証券アナリストは「コートジボワールの政情不安が世界的なチョコレート価格の高騰につながる可能性はある。一方で日本のデフレ経済を背景に価格転嫁は難しく菓子メーカーなどの収益圧迫要因となり得る」という。

 チョコレート用油脂の有力メーカーである不二製油(2607.T)の購買関係者は「食糧危機問題や世界的な金余りによる投機資金の流入などを背景に食品価格全体が上昇傾向にある。菓子メーカーにとってはカカオ価格の上昇に加え、乳製品や砂糖の価格上昇の影響も大きい。在庫を持つメーカーもあり、すぐに業績への影響が出るとは限らないが、このまま食品価格の上昇が続けば厳しい状況になることは必至だろう」と述べた。

 25日の東京株式市場では東証1部の値上がり銘柄数が8割超となり、全面高の様相を強める中、森永製菓(2201.T)や明治ホールディングス(2269.T)など菓子メーカーの一角がさえない展開となった。両社株価は今年に入り戻りを試す値動きとなっていたが、原材料価格の上昇などを背景に上値の重さが意識されている。

  (INVESTMENTVIEWS)

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