November 11, 2011 / 9:58 AM / 8 years ago

〔Executive Talk〕ルンドベックとの提携、エビリファイ特許切れに対する大きな回答=大塚製薬社長

 [徳島 11日 ロイター] 大塚製薬(東京都千代田区)の岩本太郎社長は11日、ロイターとのインタビューで、デンマークの製薬会社ルンドベック(LUN.CO)(コペンハーゲン)との提携について、主力薬である抗精神病薬「エビリファイ」の特許切れ後の懸念に対する「大きな回答」と述べた。

 岩本社長は、エビリファイの特許切れについて「大塚製薬はニュートラシューティカルズ事業と医薬品事業を両軸に置いており、医薬品専業メーカーの大型商品の特許切れとは異なる」と位置付けたうえで「2つの薬剤が持つ潜在的な能力が最大限発揮できる体制が整った。それも早く。巷で言われている問題点に対しての大きな回答になっていると思う」と述べた。

 ただ、「事業にFor sure(確かなこと)はない」とし「我々が今後ともイノベーションを生み出せる会社かどうかにかかっている。そこを軸に考えないと、周回遅れのマネージメントになってしまう。双方の知恵と双方の挑戦心をぶつけ合うことで、相乗的な結果を生み出す」と、今後の会社の方向性を語った。

 提携では、「エビリファイ」の後継薬として開発を進めている「OPC―34712」やエビリファイのIMデポ(月一回の注射剤)に加え、ルンドベック社が創製した3つの化合物が対象となる。大塚製薬は、この2つの薬剤の価値を最大化する方向を模索しており、今回の提携に至った。岩本社長は、ルンドベックの保有する化合物も含め「これだけの規模の化合物を初期段階から後期段階まで持っている会社は少ない」と述べ、提携の意義を強調した。残り3つの化合物については、臨床第2相試験に入って以降、選ぶことになるという。

 日本、米国、アジアで強い大塚製薬と、欧州や南米で強いルンドベック社が組むことで、世界でより多くの市場にアクセスできることになる。岩本社長は「欧州32カ国で事業展開をしており、薬事交渉や薬価交渉を知り抜いているルンドベックと組むことはメリットがある。(2つの化合物の)売上げの頂点も高くなるし、最大化する時間も短縮できる」と述べた。また「創造性やイノベーションは化合物のユニークさだけでなく、臨床開発、薬事・薬価交渉、営業それぞれのユニークさが掛け算になる。今、大塚製薬に必要なパートナーはルンドベックだ」と指摘した。

 今後、両社が提携関係を拡大させる可能性については「結婚と同じで、今後、何をやるか分からないが、とりあえず、社会に対して約束したこと、ルンドベックCEOのウルフ氏に対して約束したことをしっかりやることに集中する」と述べるにとどめた。

 大塚ホールディングス(4578.T)の連結売上高の約33%を占める抗精神病薬「エビリファイ」は、2015年4月に米国での特許が切れる。

 (INVESTMENTVIEWS)

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