July 25, 2010 / 10:00 PM / in 10 years

長期金利は1.05%中心、ストレステスト受け金利に上昇圧力も=今週の円債市場

 [東京 26日 ロイター] 今週の円債市場では、長期金利の代表的な指標となる10年最長期国債利回りは1.050%を中心とした取引になる見通し。欧州銀行の健全性審査(ストレステスト)の結果に関しては、楽観的にとらえる市場参加者が多くなる見込みで、リスク資産への巻き戻しが進み株価回復、金利にはやや上昇圧力がかかるとみられている。もっとも、4─6月で買い切れていない投資家は少なくないことから、7月中に残高を積み上げる必要性に迫られている投資家の押し目買い意欲は強く、金利が急上昇する可能性は低い見込み。

 

 国債先物9月限の予想レンジは141.50円─142.40円。

 10年物最長期国債利回りの予想レンジは1.1%─1.0%。

 

 欧州銀行の健全性審査(ストレステスト)について「不合格の銀行は、段階を踏んで増資、公的資金注入ということになるが、アク抜けするとみている。方向感は米国のストレステストとほぼ同じになるのではないか」(国内証券)との見方が出ていた。楽観論から株高/債券安のシナリオが描けるが、「ストレステストの前提条件に疑問を持つ市場参加者も少なくないので、ユーロ買い/株買いもある程度限定的で、債券が一気に売られることはない」(別の国内証券)との声も聞かれた。

 バーナンキ連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で、米経済が「異例に不透明な」見通しに直面していると発言したことで、米経済への悲観論が台頭。日興コーディアル証券・チーフストラテジストの末澤豪謙氏は「今週は米企業の決算発表が大詰めを迎え、悲観論が少し修正される局面で、米債入札も相次ぐことから株高、金利上昇に振れやすい週になる可能性があり、円債の上値もやや重くなる」とみている。今週は2年債、5年債、7年債の合計1040億ドルの入札が実施される。入札規模は、同一期間の国債入札が実施された前月に比べ、小規模となる。もっとも、投資家が運用難にあることには変わりはなく「余剰資金を抱えた投資家は、銀行勢中心に押し目買い意欲が強く、金利が大幅に上昇することはなく狭いレンジでの相場展開になる」(前出の国内証券)との見方が出ていた。

 国債先物のチャートについて、みずほ証券・シニアマーケットアナリストの野地慎氏は「141円60銭が日足の転換線で、20日や25日の平均線といった水準まで下落を見ると、141円50銭近辺となる。長期金利が1.0%を付けることを仮定すると、2003年8月5日に付けたザラ場高値142円41銭が上値となる」と指摘した。

 財務省は27日に新発2年利付国債(2兆6000億円、2012年8月15日償還)の入札を予定している。日銀の金融緩和政策の持続が期待できる中、銀行などの潤沢な余剰資金が入札を支えるとの見方が多い。入札について「キャッシュつぶしのニーズもあるため、無難に終わる」(同国内証券)との見方がある。

 

 (ロイター日本語ニュース 伊藤 武文記者)

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