February 25, 2011 / 8:43 AM / 8 years ago

米国の金融政策見通す材料相次ぐ、ドル/円は下落基調=来週の外為市場

 [東京 25日 ロイター] 来週はバーナンキ・連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を筆頭に、米国の金融政策を見通すうえで重要な材料が相次ぐ。しかしドルにとって好材料が出ても、中東・北アフリカ情勢が不透明なままならドル/円は反応しづらく、下落基調が続く可能性がある。ユーロは欧州中央銀行(ECB)理事会とその後の会見が注目される。利上げ期待を高める発言が出れば、ユーロは一段高が予想される。

 予想レンジはドル/円が80.50─83.00円、ユーロ/ドルが1.36─1.40ドル。

 <米国の方向感見定める週>

 来週は3月1日と2日に米バーナンキ議長が金融政策について上下両院で証言する。2月に米連邦公開市場委員会(FOMC)がなかったうえ、今回の議会証言は法律に基づいた半年に一度のイベントのため、米国の今後の金融政策を予測する材料にすると話す市場参加者は多い。

 

 みずほコーポレート銀行マーケット・エコノミストの唐鎌大輔氏は「3月はFOMCもあるし、ベージュブック(地区連銀経済報告)もあるので、再び米国の金融政策に焦点が当たる月になるだろう。来週はその方向感を見定める週になる」と述べた。唐鎌氏はバーナンキ議長がそれほど強気な発言をするとは見ておらず、「出口戦略をどうする、といったような話はせずに、どちらかというと米金利が下がる発言をするだろう。そうなるとドル/円は81円前半、もしかすると81円割れも展望されるかもしれない」と語った。

 来週の米国はほかにも主要な経済指標の発表が相次ぐ。とりわけ重要なのが、4日に発表される2月の雇用統計。現時点で市場は非農業部門就業者数が16万人増、失業率が9.1%とみている。就業者数の増加が16万人以上ならFRBの想定を上回るペースと見られており、ドル/円には追い風になりそうだ。

 しかし中東・アフリカ情勢の混乱に収束の兆しが見えず、市場のリスク回避地合いが続けば、たとえ米国の経済指標が堅調でもドル/円は上値が重そうだ。「2月の雇用統計が良くても、中東情勢が収まらないと3月の数字がどうなるか分からないので、過去の数字が意味をもたなくなってくる」(外為どっとコム総合研究所の植野大作社長)との声が聞かれた。「(経済指標が)良い場合は反応しづらく、悪ければ反応しやすい。円高方向のリスクがある」(同)という。

 <豪州と加中銀も政策金利を発表>

 ユーロ/ドルはこのところ、ユーロ圏のソブリン問題よりも利上げが意識され、堅調な動きが続いている。来週は3日にECBが政策金利を発表する。理事会後の会見で、「(トリシェ総裁が)強気なことを言うだろうから、ユーロはサポートされやすい」(みずほコーポレート銀行の唐鎌氏)との声が出ていた。一方、「ECBまではユーロ高が続くだろうが、同じ材料で上昇し続けるのは難しい」(大和総研チーフ為替ストラテジストの亀岡裕次氏との指摘もあった。

 このほか、1日にオーストラリアとカナダの中銀が政策金利を発表する。このところのドル/円は他の通貨ペアの動きに影響される場面が多い。「声明文や会見での発言、それを受けた相場の動きに注意したい」(外為どっとコム総研の植野社長)との声が聞かれた。

(ロイターニュース 久保 信博記者)

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