[フランクフルト 13日 ロイター] ドイツの化学・医薬品大手メルク(MRCG.DE)は13日、同社のジェネリック医薬品(後発医薬品)事業を米マイラン・ラボラトリーズMYL.Nに現金49億ユーロ(66億ドル)で売却すると発表した。売却代金は特別配当と債務返済に振り向ける。
メルクは、売却合意は規制当局の認可を受けることが前提で、取引は今年下期に完了する見通しだとしている。
アナリストは、同事業の売却額について最大48億ユーロになると予想していた。また、メルクは欧州最大のバイオ企業であるスイス・セローノ買収の際に発生した債務を縮小するために売却益の一部を使用するとみられていた。
3月末時点のメルクの負債総額は55億ユーロ。
メルクのスポークスマンはロイターに対し「売却代金は債務の返済に充当したい。また、メルクの株主はこの取引に絡んだ特別配当の支払いを期待してよい」と述べた。
メルクのジェネリック医薬品部門の2006年の売上高は世界4位の18億ユーロだった。