[北京 12日 ロイター] 中国製の練り歯磨きに有毒な化学物質が混入していたとして世界中でリコールが相次いだ問題を受け、中国当局は、ジエチレングリコールを歯磨き粉の製造に使用することを禁止する措置を講じた。
国家品質監督検査検疫総局が11日遅く、ウェブサイト (www.aqsiq.gov.cn)上に掲載した声明で明らかにした。
声明では、化学物質ジエチレングリコールを含む練り歯磨きの長期使用が有害であるという証拠は無いとしながらも、同物質の使用を禁じたと発表。その上で「わが国のほぼすべての練り歯磨き製造業者はもはやジエチレングリコールを使用していない」としている。
中国製の練り歯磨きをめぐっては、ジエチレングリコールの含有を理由に、米国、ニュージーランド、シンガポール、パナマ、スペインなどが販売禁止措置を取っていた。