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為替こうみる:イラン原油の円建て決済、円高要因にはなりづらい=バンカメ 藤井氏
2007年7月18日 / 09:42 / 10年後

為替こうみる:イラン原油の円建て決済、円高要因にはなりづらい=バンカメ 藤井氏

 <バンク・オブ・アメリカ 日本チーフエコノミスト 藤井知子氏>

 新日本石油5001.Tがイラン産原油の代金を円建てで支払う方向で検討していることが明らかになったが、仮にこの動きが各社に広がっても、大きな円高要因になるとは考えづらい。イランからの輸入量が限られていることに加え、円を受け取ったイラン側が低金利の円を長期保有・運用することは考えづらく、最終的にはユーロなど他通貨に替える可能性が高いためだ。

 日本は米国、中国に次ぐ世界第3位の石油消費国で、財務省によると、2006年の原油輸入金額は11兆5000億円。経済産業省によると、イランからの原油輸入数量はサウジアラビアの30.0%、アラブ首長国連邦の25.4%に次ぐ第3位で11.5%を占めている。これを当てはめて考えれば、イランからの原油購入代金は年間で1兆円程度のドル買い需要に当たると試算できる。

 1兆円という金額は、月次の対外証券投資と同規模程度。多少のドル買い需要の減退につながるだろう、としか考えられない。しかもイランからの原油輸入は減少傾向にあり、貿易制裁を受けているイランの現状を考えれば、今後大きく増加していくとも予想しづらい。サウジなど他国が同様の要請をしてくれば一大事だが、イラン以外の中東各国に、円で原油代金を受け取るメリットがあるとも思えない。現在のところ、為替相場への影響は限定的な話だろう。

 (東京 18日 ロイター)

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