March 17, 2008 / 1:01 AM / 11 years ago

UPDATE3: 米FRBが公定歩合引き下げと新貸出制度の創設発表、金融危機の広がり回避

 [ワシントン 16日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は16日、金融危機の広がりを阻止するため、2つの緊急措置を発表した。公定歩合を3.50%から3.25%に引き下げ、即日実施するとともに、プライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)が公定歩合でニューヨーク連銀から資金を借りられる新たな貸出制度を創設することを予想外の声明で明らかにした。

 FRB高官は過去10日間の一連の緊急措置に続くこの日の措置ついて、先週13日および14日の米証券大手ベアー・スターンズBSC.Nの資金繰り悪化問題で、より広範な金融システムにリスクが生じたため、幅広い金融機関が潤沢な資金に確実にアクセスできるようにするため必要だったと説明した。

 バーナンキFRB議長も記者団との電話会議で「FRBは財務省と密接に協力し、経済成長に不可欠な金融市場の流動性を高め、機能を十全とするよう努めている。そのためにわれわれはきょう、2つの措置をとった。これらの措置は金融機関の資金のアクセスを容易にする」と述べた。

 バーナンキ議長が記者と電話会議を行うのは極めて異例。 

 今回の措置は、金融危機が米経済の深刻なリセッション(景気後退)に発展するのを回避しようとしてFRBが発動した危機対応策の一環で、FRBはさらに18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利としているフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を最大で1%ポイント引き下げると予想されている。

 ニューヨーク連銀のガイトナー総裁は同じ電話会議で「とりわけ資産担保証券市場が直面している一連の問題への対応を支援する上で、適切な役割を果たすことができるところに流動性を供給するよう計画されている」と述べた。

 FRB高官らによると、異例の週末の発表は、金融市場で数週間続いた混乱や、金融システム全体にかかわる問題となったベアー・スターンズの資金繰り難などが重なった結果という。ある高官は具体的に、発表のタイミングはベアーの状況によってもたらされたと考えるべきだと指摘した。

 

 今回の引き下げにより、公定歩合はFF金利の誘導目標を0.25%上回る水準となる。

 今回の措置についてFRBは「経済成長の促進には、流動性が高く十分機能する市場が欠かせない」と説明した。

 新貸出制度は17日から利用可能で、最低半年間は継続される。

 目的は「プライマリーディーラーが証券化市場の参加者に資金を提供する能力を改善する」ことにあり、新制度に基づいた貸し出しは投資適格等級の幅広い証券を担保として使うことができるという。

 今回の2つの措置はFRB理事会が全会一致で承認した。 

 FRBはまた、米銀大手JPモルガン・チェース(JPM.N)によるベアー買収を支援するため、最大300億ドルのベアーの流動性の低い資産に対する特別融資枠の設定を承認した。

 また、公定歩合での貸し出し(連銀窓口貸し出し)期間を30日から90日に延長することを決めた。

 FRBは先週末14日には、資金繰りが悪化したベアーにJPモルガンを介して緊急貸し出しを行うと発表していた。ベアーはプライマリーディーラー20社のうちの1社だが預金機関ではないため、16日の措置が発表されるまで連銀窓口から直接資金を借り入れることができなかった。

 JPモルガン・チェースのエコノミスト、マイケル・フェローリ氏は「今夜の決定は、資金繰り難に陥りかねない他のプライマリーディーラーに臨時融資を取り決める事態が続く可能性に対して先手を打つための措置ではないか」との見方を示した。

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