August 24, 2008 / 9:50 PM / 11 years ago

米金融・債券市場展望=GSEや銀行をめぐる情勢に注目

 [ニューヨーク 22日 ロイター] 25日から始まる週の米国債市場では、政府系住宅金融機関(GSE)の米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)FNM.Nと米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)FRE.Nや銀行の動向が引き続き注視されるだろう。

 来週発表される住宅、消費者信頼感、製造業、雇用に関する一連の統計によって、1年に及ぶ世界的な信用危機が既に低迷する経済に一段と打撃を与えていることが確認される見込みで、国債への着実な買いにつながるもようだ。

 だが米国債相場は、ファニーメイとフレディマックの社債と株式の動向に密接に反応する見通し。

 とりわけ投資家らは、米政府が両社の救済に向けた措置を講じる可能性の有無や、こうした措置が両社の社債、株式の相場動向にどのような影響を及ぼすかをじっくりと検討している。

 長期的には、両社の救済に要する費用を賄うため国債が増発されれば、米国債相場を押し下げる恐れがある。

 だが現状では、金融システムに対する明確なストレスが強まるほど、安全な資金の逃避先である米国債が一段と購入される状況となっている。

 バンク・オブ・アメリカ証券のトレジャリー・アンド・エージェンシー・トレーディング・ストラテジスト、マイク・クロハティー氏は「金融情勢に関する着実な悪材料の流れが必要となろう。利回りが現在の水準を維持するには、危機的な状況が持続する必要があろう」と指摘した。10年物利回りは今週、いったん3.80%を割り込み、約1カ月ぶりの低水準を記録した。

 クロハティー氏はまた「相場に大きな影響が生じるには経済指標が極めて予想外の内容となる必要があると思う」と語った。

 来週発表される経済指標に関するエコノミストの予想の中央値では、7月の米中古住宅販売件数は年換算で492万戸と、前月の486万戸を若干上回るが、さえない数字が続くもよう。

 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が発表する6月の全米主要都市圏のS&P/ケース・シラー住宅価格指数下落率は、前年同月比16.2%と、前月実績(15.8%)から加速する見通し。

 8月のシカゴ購買部協会景況感指数は50.1と、前月の50.8を若干下回る見込み。

 最新週の米新規失業保険申請件数は43万件と、前週の43万2000件を若干下回るが、大半のエコノミストがリセッション(景気後退)とみなす40万件の水準をなお大幅に上回るとみられる。

 米景気停滞の深刻さや期間は、米財務省と連邦準備制度理事会(FRB)が、政府系住宅金融会社や銀行などを金融支援で健全な状態に回復させられるかどうかだけではなく、エネルギー価格高騰が消費者に及ぼす長期的な影響にも左右される。

 今週、原油先物相場は5ドル強上昇し、1バレル=122ドルを超えた。この水準は7月に記録した最高値の約147ドルを大幅に下回っているが、インフレが債券の価値を損なうとの不安が、長めの債券相場に引き続き打撃を与えている。

原文参照番号 [nN22323985](3000Xtraをご利用の場合、配信後24時間以上経過した記事でも380日以内であれば[ID:nN22323985]でご覧になれます。なお、契約の内容によっては、原文がご覧いただけない場合もあります)

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below