August 28, 2008 / 3:44 AM / 11 years ago

〔アングル〕米国株式市場の運営会社、企業の上場廃止増加で苦境に陥る

 [ニューヨーク 27日 ロイター] 米国株式市場の運営会社は、企業の上場廃止の増加と新規上場の減少により苦境に陥っている。金融危機が一部顧客の経営を圧迫していることが背景にある。

 2008年上期、米店頭株式市場(ナスダック)で上場維持のための最低基準を満たしていないとして上場廃止に追い込まれた企業数は過去2年を上回った。また、規模ではナスダックを下回るが、ニューヨーク証券取引所(NYSE)でも上場廃止が目立つ。

 一方、株式市場の急落による新規株式公開(IPO)市場の停滞が、ナスダックを運営するナスダック・ストック・マーケット(NDAQ.O)やニューヨーク証券取引所(NYSE)を運営するNYSEユーロネクストNYX.NNYX.PAに打撃を与えている。株式上場手数料は、運営会社の売上高全体の最大15%を占める。

 フォックス・ピット・ケルトンのアナリスト、エド・ディトミア氏は、取引所にとって「マイナス要因だ」とし、「景気サイクルに影響を受けている」と述べた。

 ナスダックのデータによると、年初から8月7日までに上場廃止基準の抵触を理由に54社が上場を廃止した。07年は通年で48社、06年は通年で52社だった。

 また、NYSEのデータによると、年初から7月1日までに上場を廃止したのは11社。07年は通年で21社、06年は通年で14社だった。 

 信用市場の枯渇により一部低迷株の流動性が減少していることが、上場廃止の背景にある。一部の金融機関がキャッシュフローから投資家の関心に至るまで上場の基準を満たしていないことが明らかになり、各取引所はとりわけ、金融機関の審査を厳格化している。

 NYSEレギュレーションの金融コンプライアンス担当シニア・バイスプレジデント、グレン・ティランスキー氏は「この1年間に上場廃止基準に抵触したのは、流動性圧力や資金調達圧力に見舞われた企業だ」と述べた。

 7月に規制当局の管理下に置かれた旧NYCE上場住宅ローン会社インディマックIDMC.PKは、上場廃止基準に抵触した金融機関の典型的ケースだ。

 ベアー・スターンズもまた、JPモルガン・チェース(JPM.N)により安価で買収されるまで、NYSEの警鐘を鳴らし続けた。

 NYSEの手数料体系、およびインディマックとベアー・スターンズがSECに提出した資料から、2社の破たんによりNYSEが失う年間収入は約87万8000ドルに達すると見込まれる。

 (Jonathan Spicer and Phil Wahba記者;翻訳 山口 肇)

(hajime.yamaguchi@thomsonreuters.com; 03-6441-1779; ロイターメッセージング:hajime.yamaguchi.reuters.com@reuters.net)

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