May 1, 2009 / 7:08 AM / 10 years ago

〔アングル〕バークシャー<BRKa.N>が2日に株主総会、バフェット氏が過去最悪の1年振り返る場に

 *バークシャー・ハザウェイ(BRKa.N)(BRKb.N)の株主総会に、過去最高となる3万5000人が出席する見通し

 *総会は厳しい雰囲気に包まれる可能性

 *同社は8日に第1・四半期決算を発表

 [ニューヨーク 29日 ロイター] 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイ(BRKa.N)(BRKb.N)は、5月2日に年次株主総会を開催する。バークシャーにとって、この1年は過去最悪の年だったが、株主総会にはバフェット氏の話を聞くため、昨年の3万2000人を上回る過去最高の3万5000人が出席すると予想されている。

 総会が開催されるオハマ(ネブラスカ州)には、「資本主義者のウッドストック」と呼ばれる同社の株主総会に出席するため、すでに多数の人々が集まっている。

 総会の目玉は、バフェット会長兼最高経営責任者(CEO)とチャーリー・マンガー副会長に対する5時間に及ぶ質疑応答だ。

 今回で16回目の出席となる、コロラド州で衣料小売店を経営するアーニー・ペトロシン氏は「彼らは誠実な原則に基づく行動によって、歴史に名を残すだろう。バフェット氏は常識的なアプローチを取っている。それは何度も耳にしたことのある本当にシンプルなことかもしれないが、彼がそれを口にすると深みのある言葉に変わる」と述べた。

 バークシャーにとってこの1年は厳しいものだった。

 2008年のバークシャーの1株当たり純資産価値は9.6%減少し、バフェット氏が同社を率いた過去44年間で最も大幅な落ち込みを記録した。

 4月29日のクラスA株終値は9万3400ドルで、07年12月に付けた高値15万1650ドルから40%近く下回っている。

 総会に出席する予定のモーニングスターの株式アナリスト、ビル・バーグマン氏は「今年(の総会)はより厳しい雰囲気となるだろう。バークシャーの株主は、株価が40%下落することに慣れていない」と指摘した。

 バークシャーのスポークスマンによると、同社は今年の年次総会に向けて、約10万人の株主に招待状を発行した。通常はこのうち約35%が実際に出席する。

 同社は通常、5月の第1金曜日に決算発表を行っているため、市場では第1・四半期の決算発表が年次株主総会の前日に当たる5月1日に行われると予想されていたが、今年は8日に発表すると明らかにした。

  

 <デリバティブ投資>

 バークシャー株の下落は、米クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(アメックス)(AXP.N)と米銀大手ウェルズ・ファーゴ(WFC.N)株への投資が裏目に出たことが響いた。

 ブログ「Berkshire Ruminations」を執筆しているミズーリ大学の博士号候補生、アンディ・カーン氏は「バフェット氏は、保有している金融株についての話に多くの時間を割くだろうし、そのように期待する」とし、「多くの株主は、バークシャーのポートフォリオの中で、金融株が投資パフォーマンスを悪化させる可能性があると懸念している」と指摘した。

 ただ、パフォーマンス悪化の主因は、デリバティブ投資絡みだ。こうしたデリバティブ契約の多くは、長期的には株価指数が上昇し、ジャンク債デフォルト率が急上昇しないとの見通しに基づいたものとなっている。

 これらのデリバティブ契約が期日を迎えるときに、株価指数やジャンク債デフォルト率が08年12月時点と同じ水準にとどまっていた場合、バークシャーは130億ドルを支払う必要に迫られる。

 ただ、バフェット氏はこうした契約について、アップフロントで受け取る数十億ドルのプレミアムがあることなどから、「金融の大量破壊兵器」の性質を持つ他のデリバティブとは異なるとの見解を示した。

 バークシャーは、れんが、キャンディー、自動車保険、カーペット、アイスクリーム、宝石、ナイフ、塗料、下着などの販売会社も保有している。同社の事業の約半分は、保険事業と再保険事業で構成されるが、多くの事業がリセッション(景気後退)で打撃を受けている。

 

 <重なる危機> 

 株主総会では、バフェット氏とマンガー氏が事業、経済、そして人生について自由に語るとみられている。

 前出のカーン氏は、バフェット氏は「この危機から抜け出す方法についてあまり語ってこなかった。全員が理解できるような説明を彼に任せたい」と述べた。

 今年の総会で取り上げられる質問の半分は、電子メールで寄せられた数多くの質問の中から、ジャーナリストによる質問が占める見通し。昨年の総会で、同社に抗議する団体が質疑応答時間の大半を費やしたことから、この方式に切り替えられた。

 バフェット氏とマンガー氏が質問を事前に知ることはない。

 バフェット氏は株主あての書簡で「われわれはジャーナリストが厳しい質問を選ぶと分かっている。われわれはこのやり方が好きだ」と記している。

 バフェット氏の78歳という高齢を考えると、後継者問題が残るだろう。同氏は先に、バークシャー社内に3人の次期CEO候補がいるほか、4人の「若手から中年」にいたる最高投資責任者(CIO)候補がいると明らかにしている。

(Jonathan Stempel/Lilla Zuill記者;翻訳 高橋恵梨子;編集 長谷部正敬) 

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