[クアラルンプール 1日 ロイター] マレーシアの首都クアラルンプールで1日、裁判なしで無期限に身柄を拘束できる「国内治安維持法(ISA)」の撤廃を求める野党支持者のデモ隊と治安当局が衝突。警官隊が放水車や催涙ガスでデモ鎮圧を図り、約600人が逮捕された。
デモは野党指導者のアンワル元副首相が主導し、最大で1万人が参加。首都で行われたデモとしては、過去2年間で最大の規模となった。
アンワル元副首相は、デモ隊を前に演説し「われわれはきょう、残酷な政権の下の残酷な法律と闘うため、ここに集まった」と述べた。「国内治安維持法」は過去に野党の弾圧目的に利用されたとされている。
クアラルンプールの警察長官は、589人が逮捕された、と述べた。
一方、政権側は強硬な姿勢を崩しておらず、閣僚の1人は、現政権が続く限り、国内治安維持法の撤回はあり得ないとの認識を示した。
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