[香港 5日 ロイター] 格付け機関のフィッチ・レーティングスは5日、日本では今後数年にわたり債務負担が高まる見込みだが、強力な対外収支が信用格付けに対するリスクを相殺している、との認識を示した。
アジアのソブリン格付け責任者、ジェームズ・マコーマック氏がロイターのインタビューで語った。
同氏は「日本の債務の対国内総生産(GDP)比率は世界最大の水準にあるうえ、さらに拡大が続いており、日本の格付けを圧迫している財政問題がある。しかし、(それらの問題への対処は)絶対的な緊急性があるものではない。ファンディングの問題や金融危機は存在しない」と述べた。
また、2010/11年度に44兆3000億円の国債を発行するという日本政府の計画は、49兆円前後になると考えていたフィッチの予測の範囲内だと指摘した。
フィッチは11月に、国債発行額が44兆円を大幅に上回る場合には、「AAマイナス」の格付けを見直す可能性があると警告していた。
フィッチによる日本の長期外貨建ておよび現地通貨建て発行体デフォルト格付けは、それぞれ「AA」と「AAマイナス」。見通しはどちらも「安定的」としている。
マコーマック氏は「日本はまだ財政再建の軌道に乗っていない。今後2年は対GDP債務比率が上昇する見通しで、有効な財政再建プログラムもできていないとしながらも、「格付けの観点から見れば、日本の強さは際立っている。日本は世界最大の債権国で、2009年末時点でネットで2兆5000億ドル程度の債権を持っている」と述べた。
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