[シンガポール 5日 ロイター] 5日のアジア通貨は、米ドルの持ち直しを背景にフィリピンペソと韓国ウォンが下落している。インドネシアルピアは、強いGDP統計を受けて小幅上昇している。
フィリピンペソPHP=は1米ドル=45.25ペソと、前日終値の45.22ペソから下落。
「前日の米指標が米ドルをやや支援する材料だった。ペソは前週上昇していたこともあり、若干調整している」(マニラのディーラー)という。
韓国ウォンKRW=は1米ドル=1170ウォン。前日終値の1168.3ウォンから下落した。ソウル株の下落や当局の介入警戒感から米ドルロングにする動きがでている。
ある外銀ディーラーは「当局の介入がなくても、1160ウォン台半ば付近では米ドル買いを入れようというムードがある。ただ1170ウォン付近では米ドルを買いづらい」と述べた。
ルピアIDR=はインドネシアの第2・四半期国内総生産(GDP)成長率が予想を上回る前年比6.2%に達したことを受け、1米ドル=8950ルピアから8943ルピアに上昇。
ゴールドマン・サックスは、ルピアが今後3カ月以内に8800ルピア、6カ月以内に8700ルピア、12カ月以内に8500ルピアに上昇するとの見通しを示した。
人民元に対して米ドルがオーバーナイトで反発したことを受け、ドル/人民元の1年物NDFCNY1YNDFOR=に買いが入り、前日の6.6820元から6.6882元に上昇した。これは今後12カ月で0.9%の元高を織り込んだ水準で、その度合いは前日の1.49%から縮小した。
スポットの人民元相場CNY=CFXSは6.7750元付近で一進一退。
バーツTHB=は小幅上昇し、1米ドル=32.08バーツ。トレーダーによると、タイ中銀がドル買い介入を実施したもよう。
あるディーラーは「バーツの上昇は基本的に、他のアジア通貨の上昇に追いつこうとする動きだ。タイ中銀はそれを食い止めようとするだろうが、(ドルが)この水準を割り込めば、来週は32.00バーツに達する可能性がある」と述べた。
タイ中銀のタリサ総裁はこの日、2010年のタイ経済は6.5―7.5%成長の達成に向けて順調に推移していると述べた。
*0618GMT(日本時間午後3時18分)時点のアジア各国通貨の対米ドル相場は以下の通り。
シンガポールドル 1.3529
台湾ドル 31.816
韓国ウォン 1166.40
タイバーツ 32.06
フィリピンペソ 45.22
インドネシアルピア 8943.00
インドルピー 46.22
マレーシアリンギ 3.1635
人民元 6.7744