December 15, 2010 / 7:12 AM / in 9 years

〔情報BOX〕16─17日のEU首脳会議での議題

 [14日 ロイター] 欧州連合(EU)首脳会議が12月16─17日の日程で開催される。

 

 以下に、これまで既に決定されていること、首脳会議の正式議題、その他議題になり得ることをまとめた。

 

 <条約変更>

 2009年12月に発効したリスボン条約について、第136条に以下の2文を加えることで合意が成立する見通し。

 「ユーロ加盟国はユーロ圏全体の安定を守るため、安定メカニズムを創設することができる。このメカニズムの下での金融支援は厳格な条件で付与される」

 ドイツは、国内憲法裁判所が、ユーロ加盟国の救済は違憲との判決を下す可能性を懸念し、より大幅な改定を求めていた。

  

 <欧州安定メカニズム(ESM)>

 2013年の欧州金融安定ファシリティー(EFSF)失効後に、ESMがEFSFにとって代わることになる。同時に、より小規模の救済基金である欧州金融安定化メカニズム(EFSM)もESMに吸収される。

 現行の枠組みとは異なり、ESMでは、政府債務の再編が必要になった場合、民間投資家にも負担を求める。

 この枠組みの目的は、ユーロ圏政府に対して、財政赤字削減や健全な政策運営を求めること。金融支援の対象となるのは、支払能力はあるが流動性危機に陥ったユーロ圏加盟国。ESMの規模はEFSFを上回る可能性が高い。

 各国財務相は2011年に入ってからESMに関する詳細を協議する。

 

 ESMでは、国債のデフォルト(債務不履行)や債務再編時に、民間投資家がヘアカット(担保価値の引き下げ)に直面する可能性があることから、ここ数週間ポルトガルやスペインなどの国債利回りは大幅に上昇した。

 

 <欧州金融安定ファシリティー(EFSF)>

 ユーロ圏の現在の救済メカニズムについて協議する正式な計画はないが、救済規模の拡大など、このところ浮上している案について一部の国が非公式に言及する可能性はある。

 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は14日、EFSFは、規模や構想に関して「最大限の柔軟性」を持ち合わせているべき、との認識を示した。

 EFSFは、金融市場において通常の金利で資金調達が困難になった国に対して支援を行うための基金で、アイルランドが約200億ユーロの支援を受けた。

  

 <Eボンド>

 ユーロ圏共同債券についての協議は行われない見通し。Eボンドに関しては、ドイツが強く反対している。

 <ECBの資本増強>

 中銀関係者によると、ECBは債務危機対応コストの上昇に対応するため、資本増強要請を検討している。

 今回の首脳会議の公式議題ではないが、非公式に意見交換が行われる見通し。 

 

 <年金改革のコスト>

 ポーランドをはじめ複数の国は、年金システム改革に伴うコストの一部を財政赤字の対象としないよう、会計規則の変更を求めている。この問題も簡単に協議が行われる見込み。

 ポーランドは先週、欧州委員会とこの件で合意しており、詳細は2013年初めに財務相によって検討される。

 

 <EU予算>

 キャメロン英首相は2014年からのEU予算の規模縮小をあらためて主張する可能性がある。今年の予算規模は約1230億ユーロ(1650億ドル)。

 一部の外交筋によると、EU予算は現在域内総生産の1%となっているが、英国はこれを0.85%に削減したい考え。ただ英政府はこれを確認していない。

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