March 15, 2011 / 10:54 PM / 8 years ago

米金融・債券市場展望=利回り一段の低下も、東日本大震災への懸念台頭なら

 [ニューヨーク 15日 ロイター] 16日の米国債市場では、日本での大震災が世界経済の成長に打撃を与え、景気回復基調を台無しにするとの懸念が台頭すれば、利回りは一段と低下する可能性がある。

 安全な資金逃避期先を求める日本からの買いや、米景気回復基調が従来予想ほど強くはないかもしれないとの見方から、米国債金利は9カ月ぶりの高水準から低下した。

 FTNファイナンシャルの金利ストラテジスト、ジム・ボーゲル氏は、「持続的な世界経済の回復を見込んだ『先行売り』が反転した」と指摘。その上で「その他の金融市場の相場を押し下げた不透明感は、今年の国債市場から資金が逃避するとの確信を後退させつつある」と述べた。

 

 15日の国債市場では、10年債の利回りは一時3.20%まで低下し、3.33%前後の水準で終了した。利回りは前月には3.77%まで上昇していた。

 テクニカル指標では、3.25%の水準を改めて割り込めば、相場には強気な兆候を示すことになる。RBSセキュリティーズのアナリストは、次の相場の上値抵抗線は、利回りが3.06%前後の水準にあるとの見方を示した。

 

 米連邦準備理事会(FRB)が開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)では、原油相場上昇、もしくは東日本大震災を背景に日本からもたらされる脅威が、米経済の勢いの鈍化につながるとの懸念は示唆されなかった。FOMC後の声明では、景気回復は勢いを増しており、インフレ圧力の上昇はおそらく、一時的であることが示されると指摘した。

 TDセキュリティーズの主任エコノミスト兼金利ストラテジー部門の責任者、エリック・グリーン氏は、「金利取引には、弱気な材料だ」と指摘した。

 

 経済指標では、16日に2月の米卸売物価が、17日に米消費者物価指数が発表される。インフレ高進がどの程度進んでいるかを見極める材料として、トレーダーらが注目しそうだ。

 もしFRBが正しく、経済が順調な回復基調に乗っていれば、国債金利は、大幅な上昇を見せる可能性がある。

 アメリカン・センチュリー・インベストメンツのボブ・ガハガン氏は、「もし実際に景気が回復基調にあり、特に市場予想を上回るペースなら、金利は大きく上昇する」との見方を示した。

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