April 28, 2011 / 2:57 AM / 8 years ago

ソニー<6758.T>のネット不正侵入で欧米顧客が動揺、プレステ離れの兆しも

 [ロンドン/ニューヨーク 27日 ロイター] ソニー(6758.T)のオンライン配信サービスが不正アクセスされた問題で、欧米のプレイステーション顧客の間では動揺が広がっている。早くもプレステ離れの兆しも出ている。

 ソニーは27日、同社のゲームや映画などのオンライン配信サービスに不正アクセスがあったことを明らかにした。不正侵入があったのは、ゲーム配信の「プレイステーションネットワーク(PSN)」と映像・音楽配信の「Qriocity(キュリオシティ)」。全世界で7700万件の個人情報が流出した恐れがあるという。

 ポネモン研究所の創設者であるラリー・ポネモン会長は「情報の流出は、他のどの問題にもまして憂慮される問題。『あなたの情報が失われたか、盗まれました』という手紙を送ってきた会社に怒るものだ」と述べた。

 セキュリティ関連の専門家は、今回の問題でソニーが負担するコストは、顧客への対応、ネットワークの修復に専門家を投入する人件費だけでなく、事業機会の喪失やブランドイメージの低下もあると指摘する。

 それらを勘案すると、対処費用は顧客1人当たり平均20ドル、7700万人で15億ドル超になる。

 ロンドンの金融街でゲームソフトを買いに来ていたある男性は「ソニーほどの会社なら個人情報はきちんと守ると普通思う」としたうえで「いま選んでいて、『自分は本当にソニーに金を使いたいのか』と考えていたところだ」と述べた。将来オンライン配信サービスを利用するか、迷っているという。

 

 <マイクロソフトに追い風>

 

 アナリストは、今回の問題は、ゲーム機を購入しようとする顧客をマイクロソフト(MSFT.O)のXboxに向かわせると予想している。ソニーのプレステ用のオンラインサービスPSNは現在、サービスを停止している。MKMパートナーズのアナリスト、エリック・ハンドラー氏は、現時点では友人とネット対戦するにはXboxを使うしかなく、プレステとXbox両方を持っている人もXboxを使うようになると指摘。「ソニーからマイクロソフトへのシフトとなり、マイクロソフトに恩恵」という。

 ロンドンでXbox対応のゲームソフトを買っていた男性は、プレステでなくXboxを選んでよかった、と述べ「でなければ、けさクレジットカード会社にカードの利用停止を申し出なければならなかった」と話した。

 PSNのユーザーは欧米がほぼ90%を占める。ソニーは、他のサービスのパスワードがPSNと同じであれば変更するよう求めている。

 

 <広がる影響>

 

 ゲームソフト販売のゲーム・グループのイアン・シェファード最高経営責任者(CEO)はロイターに、ソニーの状況は「本当に深刻」とし「ソニーの問題は、業界全体にとっての教訓」と指摘した。

 仏モバイルゲームソフト会社ゲームロフトは、「他のネットワークで同様な事態が発生するのを防ぐため」セキュリティ体制の見直しを進めているという。

 同社は2週間前にPSN向けのゲームソフトを配信し始めたばかり。Alexandre de Rochefort最高経営責任者(CEO)は「今回の問題は本当に不幸な出来事」と述べた。

 ソニーが発表したのは、不正侵入を把握しサービスを停止してから約1週間後。

 ゲーム・グループのある店舗の販売員は、サービス再開が利用者の希望と語った。

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