July 18, 2011 / 10:48 PM / in 8 years

米金融・債券市場展望=30年債の低パフォーマンス継続へ、米格付けへの懸念で

 [ニューヨーク 18日 ロイター] アナリストらによると、米国の債務上限をめぐる問題や同国が最上級の信用格付けを失うかもしれないとの警告を背景に、30年債はその他の国債に比べて低いパフォーマンスが続く見通しだ。

 4月初旬から国債の利回りは低下、価格は上昇した。欧州の債務危機拡大に対する懸念や景気減速に関する証拠を受けて、米国債の安全逃避買いが強まった。

 だが、この利回り低下局面での30年債のパフォーマンスは低かった。

 18日には5年債と30年債の利回り格差は11月半ば以来の最大に拡大、10年債と30年債の利回り格差と同様だ。

 アナリストらによると、8月2日の期限が近づく中、共和、民主両党間の意見対立によって30年債のパフォーマンスは低く抑えられている。期限内に合意しなければ、米国は債権者に対する支払いができないかもしれないためだ。

 モルガン・スタンレーの世界金利調査部門主任のジェームズ・キャロン氏は「債務上限をめぐる論争がある時には10年と30年の間でスティープ化し、30年物はアンダーパフォームする」と述べた。

 同氏は「それは当然で、満期まで最も期間が長いからだ。債務上限に問題があり、格付け会社が米国について取り上げる時、30年債には同様の質への逃避買いが入らないため、アンダーパフォームする」と語った。

 ムーディーズ・インベスターズ・サービスとスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は先週、債務上限の引き上げで早急に合意がなければ、米国の「AAA」格付けを引き下げる可能性があると警告した。

 S&Pは米国の長期格付けを90日以内に引き下げる可能性が少なくとも50%あると指摘した。

 ほとんどのアナリストは、期限前に合意できると予想しているが、米国財政見通し全体に対して疑念が残っており、米国の格下げに対する懸念は払拭(ふっしょく)できない公算が大きいと、バークレイズ・キャピタルのストラテジスト、マイケル・ポンド氏は語った。

 ポンド氏は「S&Pが注目しているのは8月ではなく、長期的な(財政の)計画がないことだ。米国の格下げの可能性があれば、イールドカーブのスティープ化につながり、(長期の)債券にはリスクプレミアムが増える」としている。

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