August 19, 2011 / 3:58 AM / 8 years ago

〔アングル〕米10年債利回り1.97%は「過去最低」か、大恐慌や第2次大戦時も超低金利時代

 [ニューヨーク 18日 ロイター] 米国債利回りが過去のどの時点で2%を割り込んだのかを調べるのは容易だと思うかもしれないが、実はそう簡単なことではない。

 18日の米国市場では、世界経済や銀行の財務の健全性に対する不安の高まりでリスク資産離れの動きが加速。その結果、10年債利回りUS10YT=RRは一時1.976%まで低下した。

 それは「過去最低」と思われたが、ワシントンにある連邦準備理事会(FRB)のデータでは、「1962年以降で最低」とまでしか判明しなかった。

 財務省からは、1990年以降のデータしか入手できない。

 セントルイス地区連銀でも、入手可能な最も古いデータは1953年で、言えるのは「その時点以降で過去最低」ということだ。

 だが、金融史を学んだことがある人は、大恐慌や第2次世界大戦時が「超低金利」時代だったことを知っている。前者は不安感、後者は戦費調達を目的とするFRBによる債券買い入れがその理由だった。

 エール大学のロバート・シラー教授が著書「根拠なき熱狂」で用いたデータによると、米国が第2次世界大戦に突入する直前の1940―41年に、4カ月にわたり利回りが平均2%を下回る水準が続いた。

 ミネアポリス地区連銀のウェブサイトに掲載されているカーネギー・メロン大学のアラン・メルツァー教授の著書に基づけば、FRBは1942年から51年までの間、債券買い入れを通じて金利を異例なほど低水準に維持した。

 サウスダコタ州のオーガスタナ・カレッジの政治エコノミスト、ロバート・ライト氏も、当時は戦費調達のため利回りが低水準に「ペッグ」されていたとしている。

 ライト氏は、当時と現在には類似点が多いと指摘する。つまり、財政赤字やインフレ、その一方でデフレへの懸念も広がり、FRBがリセッション(景気後退)を回避するため超金融緩和策を続けるという構図だ。

 「もっとも、今は大きな戦争は起こりそうもないが」。ライト氏はそう語っている。

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