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OPECプラス、22年の需要回復に向け生産拡大が必要=IEA

[ロンドン 11日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は11日公表した月報で、「OPECプラス」と呼ばれる石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの産油国は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)前の規模の需要に応じるため、原油生産を拡大する必要があるとの見方を示した。原油需要は、2022年末までにパンデミック前の水準に戻ると予想されている。

IEAは先月、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするには、エネルギーの生産・利用・輸送方法を抜本的に変える必要があり、化石燃料事業への新規投資を禁止すべきと主張していた。

しかし月報は「OPECプラスは世界の原油市場に十分な供給が維持されるために蛇口を開いておく必要がある」とし「2022年にはOPECプラスが2021年7月─22年3月の目標を日量140万バレル上回る水準に原油供給を引き上げることも可能になる」とした。

OPECプラスは5月から7月にかけて協調減産を緩やかに縮小することにしている。

月報は、回復した需要を満たすのは「問題にならない」との見方を示し、OPECプラスは7月以降、実質日量690万バレルの生産余力があると予想した。

「対イラン制裁が解除された場合、比較的短期間でさらに日量140万バレルが市場に供給される可能性がある」と述べた。

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