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原油市場のひっ迫遠のく可能性、OPECの生産急増=IEA

 4月15日、国際エネルギー機関(IEA)は月報で、原油需要は高まる兆しが見られるが、石油輸出国機構(OPEC)の供給が増えており、需給の引き締まりは予想よりも後ずれする可能性があるとの見方を示した。米メリーランド州のガソリンスタンドで2月撮影(2015年 ロイター/Gary Cameron)

[ロンドン 15日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は15日公表した月報で、原油需要は高まる兆しが見られるが、石油輸出国機構(OPEC)の供給が増えており、需給の引き締まりは予想よりも後ずれする可能性があるとの見方を示した。

2015年の世界の原油需要の伸びは日量108万バレルになるとして、予想を9万バレル引き上げた。今年の原油需要は平均日量9360万バレルとした。

ただ供給についても3月のOPECの産油量は3102万バレルと約2年ぶりの高水準になったとしている。

イランの核開発問題をめぐる協議がまとまれば、制裁が緩和され同国の原油生産が増える可能性がある。またイランが市場に復帰する前にシェアを確保しようと生産を増やす動きが見られるという。

世界的な原油需要は予想を上回っているが、供給も増える形となっている。IEAは「均衡を探る市場の動きはまだ初期の段階だ」と分析し、需給の引き締まりは予想よりも先になるとの見方を示した。

これまでは米国で供給の伸びが鈍り、低価格により原油需要が増えるとして今年下期に需給がひっ迫すると予想していた。

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