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欧州銀、不良債権処理・業界再編への早急な行動必要=IMF
October 5, 2016 / 3:32 PM / in a year

欧州銀、不良債権処理・業界再編への早急な行動必要=IMF

[ワシントン 5日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は5日公表した国際金融安定報告書で、欧州の銀行は不良債権処理や非効率な事業構造の見直しに早急に取り組むべきとの認識を示した。

低金利と成長低迷という環境下での収益性の低さが、時間とともに欧州銀の資本バッファーを損ない、景気支援能力の低下や安定性の低減を招くとした。

足元ではドイツ銀行(DBKGn.DE)の財務不安が広がっているが、IMFは具体的な社名には触れなかった。

IMFは「ユーロ圏においては、過度の不良債権や収益への構造的足かせの問題に対し、早急かつ包括的な行動が必要」とし、「不良債権の圧縮、およびぜい弱な銀行の資本不足を解消することが優先課題」とした。

欧州銀の大半が高水準の不良資産や収益性の低さに苦しんでいるとし、景気回復が勢いを増しても、多くの銀行にとり収益は問題を解決し健全さを取り戻すのに十分ではないと指摘した。

IMFによると、欧州の銀行が抱える不良債権の規模は推定9000億ユーロ程度。これは前回4月時点とほぼ同水準という。

IMFは欧州当局に対し、より迅速な不良債権処理を可能にする破産制度の強化を求めたほか、業界再編を提言した。

    こうした一連の措置を実行すれば、欧州銀の年間収益を400億ドル押し上げることが可能としたほか、景気回復が加われば、「健全行」と見なされる欧州銀の割合は昨年の17%から72%に上昇すると試算した。

    IMFは欧州銀の問題はあるが、国際金融安定へのリスクは総じて前回4月時点より低減したとの認識を示した。商品(コモディティ)価格の回復が一部新興国を支援したほか、中国景気の減速懸念も政府の成長支援策により和らいだとした。

    英国の欧州連合(EU)離脱決定をめぐっては、市場が影響を十分に吸収し、世界全体への波及はなかったとの認識を示した。

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